「他社が手薄になった時間帯を狙っているのでしょう」

はま寿司の22時間営業は人口の多い都市部に集中しているのかと思いきや、地方でも22時間営業は行われている。

はま寿司の親会社・ゼンショーホールディングスに22時間営業の狙いや出店の戦略を問い合わせてみたところ、回答は以下の通りだった。

「はま寿司の一部店舗では、地域の食のインフラとしてより多くのお客様にお食事を楽しんでいただけるよう、深夜の時間帯も含めた営業を行っております。また、24時間ではなく22時間営業である理由としては、清掃や仕込みなどを行うためクローズの時間を設けております。
(22時間営業の)開始時期や展開しているエリア・店舗数、売上の傾向や今後の展開については恐れ入りますが、企業戦略上非開示とさせていただきます」

「朝はま寿司」のメニュー(読者提供)
「朝はま寿司」のメニュー(読者提供)

新型コロナウイルスの感染拡大で外食産業は軒並み営業時間の短縮を強いられ、新型コロナの5類移行後も人手不足や人件費の高騰などから、営業時間をコロナ前の水準には戻さない外食チェーンも少なくない。

一方で、外食業界に詳しい業界紙記者はこう話す。

「コロナ禍以降、ファミレスや牛丼店などが深夜営業を縮小したことで、早朝や深夜には一定の需要が残されています。最近ではサイゼリヤなど、営業時間を延ばして客数を取り込む動きも出ています。はま寿司も2026年3月から22時以降に7%の深夜料金を導入しており、コストを補いながら、他社が手薄になった時間帯を狙っているのでしょう」

サイゼリヤ名物の「ミラノ風ドリア」(PhotoAC)
サイゼリヤ名物の「ミラノ風ドリア」(PhotoAC)

はま寿司は2025年8月時点で、全国649店舗のうち34店舗で22時間営業を試験的に実施していた。帝国データバンクによると、2026年3月期の売上高は2748億3900万円で、2021年3月期の1200億1600万円から5年間で2倍以上に拡大。「すし店」の業種別売上高では全国929社中1位となっている。