人手不足…2040年度には約272万人の介護職員が必要に
介護現場において、桜井さんのようなスキマバイトの増加は、全国的な傾向のようだ。タイミーによると、同社に掲載された介護分野のスキマバイトの募集人数は、2025年10月時点で前年同月比約2.3倍に増加した。
一部の介護現場では「寝たきりの高齢者の見守りやオムツ交換などを無資格の未経験者にしてもらうケースもある。ときには、無資格でもある程度の経験を持つ数人にまとめて仕事を任せることもある」(介護の資格を持つ30代の看護師男性)という。
こうした介護現場でのスキマバイト活用の背景には、慢性的な人手不足がある。厚労省によると、高齢化により2026年度には約240万人、2040年度には約272万人の介護職員が必要になると見込まれているが、2024年10月時点の全国の介護職員数は約213万人。今後、数十万人規模の介護職員の確保が課題となるなか、厚労省は2025年度、介護未経験者と介護事業所とのマッチングを支援するモデル事業を進めた。
その一方で、大阪市内の介護施設では2025年6月、スキマバイトとして働いていた介護福祉士が入浴を介助した高齢男性が、高温の湯で全身にやけどを負い、死亡する重大な事故も発生している。介護福祉士は業務上過失致死罪で略式起訴され、大阪簡裁は2025年10月、罰金50万円の略式命令を出した。













