海外で注目される「ユーズド・イン・ジャパン」

こうしたハードオフの成長は、今後も続くのだろうか。

浜田氏は、リユース市場は今後も拡大し、ハードオフの業績も「基本的には堅調に推移するのではないか」とみる。国内では首都圏や関西圏、地方の空白エリアへの出店余地を残す一方、さらなる成長先として海外展開にも力を入れている。

「海外にはまだ出店できる余地があります。それに最近は、中古品の世界で『ユーズド・イン・ジャパン』が一つのキーワードになっています」

「メイド・イン・ジャパン」とは異なり、「日本で使われた」ということ自体が中古品の価値になるという。

「日本で使われた中古品は、状態がきれいだったり、大切に使われていたりするという信頼があるのです。日本製でなくても、『ユーズド・イン・ジャパン』であることが評価される。海外市場を考えるうえでは、そこも強みになるでしょう」

日本の中古品は海外でも注目されており、フリーマーケットも訪日外国人に人気。「ユーズド・イン・ジャパン」の価値が広がっている(写真/Shutterstock)
日本の中古品は海外でも注目されており、フリーマーケットも訪日外国人に人気。「ユーズド・イン・ジャパン」の価値が広がっている(写真/Shutterstock)
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国内で店舗を増やし、海外にも成長の余地を残すハードオフ。その好調の背景をたどると、ネット全盛の時代にも実店舗が選ばれる理由が見えてくる。

全国の店舗で商品を集め、地域ごとに異なる品ぞろえを「宝探し」の楽しさに変える。好調の理由は、物価高で安い中古品が求められているからだけではない。

中古品を前向きに選ぶようになった消費者の変化と、長年築いてきた店舗の仕組みがかみ合い、ネット全盛の今も成長を続けているのだろう。

取材・文/森田浩明(A4studio)