店により品ぞろえの特色が違う“宝探し”感
とはいえ、市場そのものが伸びているだけなら、ほかのリユース店にも同じ追い風が吹く。ハードオフの好調には、同社ならではの理由もある。
浜田氏がまず挙げるのが、長年かけて築いてきた店舗網だ。
「リユースでは、売る力と同じくらい、どれだけ商品を集められるかが重要です。新品のように、メーカーなどから同じ商品を安定的に仕入れるビジネスではありませんから。
その点、ハードオフは全国に店舗があって、知名度や信頼度が高いこともあり、お客から買い取る機会も多い。店舗網の広さが商品の集めやすさにつながっています」
リユース店では、客が持ち込む商品が「仕入れ」になる。全国に店舗があるということは、売る場所だけでなく、商品を集める窓口も多いということだ。
ただ、ハードオフの場合、基本的に買い取った商品は原則その地域で売る「地産地消型リユース」の仕組みにしているという。
遠方へ運ぶことは少なく、物流コスト高騰の影響を抑えやすいうえ、地域によって持ち込まれるものが違うため、おのずと店ごとに品ぞろえも変わる。
「オーディオが充実している店もあれば、ゲームに強い店もあります。どのジャンルの品ぞろえが豊富かという特色が店舗ごとに異なるわけです。そのためハードオフのファンは一店舗だけでなく、何店舗もハシゴすることもよくあるそう。店に行くまで『何があるかわからない』こと自体が、宝探しのような楽しさになっているのです」
一般的な小売店なら、どの店でも同じ商品が買えることが強みになる。ハードオフでは逆に、店によって置いてあるものが違うことが、客を引きつける。
そして、その品ぞろえをさらに特徴づけているのが、冒頭で触れた「ジャンク」だ。
「ジャンク品はほかのリユース店でも扱っていますが、ハードオフほど本格的なところは多くありません。自分で修理する人や部品を探す人もいるので、普通なら値段がつきにくいものまで買い取ることができます」
一見、価値がなさそうなものにも買い手がつく。こうして幅広く商品を集められるからこそ、店にはさまざまなものが並び、「何があるかわからない」というハードオフならではの面白さにつながっているという。













