「断られたらすごく傷つく」なぜ性的同意で夫婦はすれ違うのか
ある40代男性はこう話す。
「断られたらすごく傷ついて、それが尾を引いてしまうんですよね」
妻から性行為を拒まれ、まるで自分自身を否定されたように感じた経験のある人は少なくないだろう。
夫婦であっても、相手が性行為を望まないとき、その意思を尊重することが前提となる。では、そのうえで、夫婦間の性的同意をめぐる困難をどう乗り越えていけばいいのか。
奈良女子大学研究院生活環境科学系専任講師の岡田玖美子氏に話を聞いた。
「パートナーから拒否されてしまうと、かなりショックは大きいと思います。それぞれのカップルの事情があるので、簡単に一つの答えが出せるような問題ではありません。たとえば何か医学的な問題がある場合なら、専門の医療機関の力を借りることが前提としてあると思います。
一方で、相手をうまく誘えないとか、逆に相手のことが嫌なわけではないけれども乗り気じゃないなど、夫婦間のコミュニケーションの問題と紐づいていることが多いと思います」
岡田氏が研究の一環で行なった、既婚者向けマッチングアプリの利用者を対象にした調査では、意外な実態が浮き彫りになったという。
「私は既婚者向けのマッチングアプリを使われている方に調査をしているのですが、『セックスレスでパートナーに拒否をされてアプリを使い始めました』という方が結構いらっしゃいます。
その方々によれば、プロの方にお金を払ってやってもらいたいわけではなく、やはりパートナーのことが大事だし、相手との関係性を深めたい。そのコミュニケーションの一つとして自分が性交渉を持ちたいと思っている。それを拒絶されるとすごく傷つくとおっしゃる方が多いです」












