2年前にも交番で行為を繰り返していた

それだけではない。

「2024年4月には同じ署の地域課でパトカー勤務のペアを組んでいた男性巡査部長H(35)と女性巡査長I子(当時27)が、2023年8月に巡回中に立ち寄った交番内で性行為をしていたとして処分されました。

2人は当時いずれも結婚していてダブル不倫状態にあり、2人の距離が近いとの噂が出て上司が聴き取りをしたら、最初は否定しました。

しかし、見回り中の警察官が付けるGPSに2人が交番内に4時間もとどまっていた履歴があったことなどを突き付けられると観念し行為を認めています」(県警担当記者)

前の不祥事が忘れられそうになるとまた再発する“警察施設内性交事案”について、県警OBの男性は「自分が在籍していた時から珍しいことではなかった。不倫だけならいいとは言わないが、勤務中に交番やらで行為をするのは別問題だ。覆面パトのなかで何かやっていたといううわさも聞いたことがあった」と話す。

兵庫県警本部(撮影/集英社オンライン)
兵庫県警本部(撮影/集英社オンライン)

こうした実態に県民の女性は「あきれて言葉も出ません。犯罪が進化しているのに警察官が劣化してきたら県民はどうすればいいのでしょう」と怒りをあらわにする。

県民の不満と不安の原因はこれら性的な不祥事だけではない。兵庫県警では2025年、全国の都道府県警察で最も多い50人が懲戒処分を受けている。

これについて県警関係者は「警察官の不祥事を取り締まる監察官室の前の幹部が、上がってくる不祥事情報を全然処理せずに積み残し、現在の幹部になってから一気に処理が進んだとの側面もあります。兵庫県警が問題を隠さずに公表する姿勢を最近明確にしているとも言えるのですが…」と話す。

だが兵庫では現場の警察官だけが問題になっているのではない。

「2023年3月に県警トップの本部長に就任した警察庁キャリアの村井紀之氏は25年3月に転出しましたが、同年12月、本部長在任中に焼き肉店などを経営する神戸市内の業者から不適切な酒類などの提供を受けたとして警察庁長官注意処分を受け警察庁を辞職しました。

この業者の男性は焼き肉店と警備業以外に、当時県警本部に入る食堂の運営も手がけていたため国家公務員倫理規程で接待を受けることが禁じられた『利害関係者』に当たります。

県内の署長もこの男性から2023年以降、複数回酒類の提供を受け、一度はタクシー代2万円を受け取ったとして村井氏と同時期に県警が処分しています」(在阪記者)