「日本から300人? クレイジー!」
会場に隣接するグラウンドで行われていた子どものサッカーの試合を見た帰り、偶然通りかかったフィンランド人のピーアさんは、テレビで世界大会のニュースを見たという。
日本から300人の参加者が来ていることを伝えると「えっ、日本からモルックに300人も? クレイジー!」と叫んだ。「でもまあ、分かる気がする。モルックって一投で勝敗が変わるし、誰でも勝つチャンスがある。簡単なのにハマるんだよね」と納得した様子。
勝敗だけでなく、モルック仲間との交流を楽しみにしている人たちもいる。試合が終わると、お互いの健闘を称え、ユニフォームや手作りのバッジを交換したりする。
兵庫県から来た「武庫川モルックマメシーバ」代表の内藤平さんは、大会で出会った人たちに配るポロシャツをたくさん作って、持ってきていた。
「今はモルックで飯を食ってます」
内藤さんはコロナ禍でモルックと出会って、すぐに虜になった。昨年ポーランドで開かれた世界大会ではチームが3位に。自治体から町おこしや地域活性化を目的とした体験会を依頼されたり、学校や高齢者施設で講習会を開いたりするほか、大会の主催もしているという。
「モルックは運もあるけど戦略も必要で、簡単なように見えて奥が深い」「今から始めても、世界大会に出られる(2022年までは、日本モルック協会を通じて世界大会に出場した時点で「モルック日本代表」と名乗ることができた)」「試合をしたら、同じチームとも相手チームの人とも仲良くなれる」──。モルックの良さを聞くと、参加者からは次々と答えが返ってくる。真剣勝負を楽しむ人もいれば、和気あいあいと交流を楽しむ人もいる。それぞれが思い思いにモルックを楽しんでいるようだ。
参加者に話を聞いていると、「モルックでパートナーと知り合った」という人にも出会った。京都から来たRYOさんだ。6年前に始めたモルックを通じて彼女と出会い、今大会には同じチームで参加。帰国後に結婚するそうだ。
「特に記念品を買うつもりはないですが、一緒にフィンランドに来られたことがプレゼントかな」













