肝転移が判明しても勉強を続け、全国通訳案内士に合格
――乳がんが判明した経緯について伺いたいです。
Nanami(以下同) はい。2021年、お風呂に入っていて、右胸の奥のほうにしこりがあるのを発見しました。かかりつけの病院では「大きな病院ですぐに診てもらってください」と紹介状を書いてもらいましたが、その際、先生から「ほぼ乳がんだと思います」と言われていたので覚悟はしていました。
案の定、大きな病院で生検(組織検査)を受けたところ、乳がんとの確定診断。それから、抗がん剤治療や手術、放射線治療などを受け、その後は3カ月に1回のペースで定期検査を受けていました。
──その検査で、肝転移が発見される。
そうです、2024年12月のことでした。自覚症状はまったくなく、かなり驚きました。(遠隔)転移があるため、自動的にステージ4になるんです。
──治療はかなりつらそうですね。
ところが、どちらかといえば最初の乳がんのときのほうがいろいろと大変でした。抗がん剤の副作用で全身の毛が抜け落ちてしまいましたし、常に船酔いしているような気持ちの悪さで、24時間寝ても覚めても気分が悪いんです。だから読書をすることさえできません。
私の場合、自覚症状がなかったため、「抗がん剤のせいで病人になっちゃったじゃん!」と思ったほどです。それに比べると、今の抗がん剤は自分に合っていたのか、行動できる幅が広がったと思います。ただ、一生治療は続くのですが。
──Nanamiさんはレースクイーン、怪談作家、通訳、ダンサーなど幅広いお仕事をされてきました。現在、ツアーガイドとして活躍されているさなか、肝転移が見つかったそうですね。仕事に傾ける情熱は相当なものだったとか。
インバウンド向けのツアーガイドをやっていて、海外の方をご案内するんです。私自身、もともと英語が好きではあったものの、ネイティブの人たちと一日中話せるレベルではなくて……。5〜6年前に、勉強し直して英検1級を取得しました。それから今年、全国通訳案内士という国家資格に合格しました。
──どのような資格なのでしょうか。
日本の文化や魅力を海外の人に伝える民間外交官という位置づけです。合格率は1~2割ほどで、結構勉強をしました。科目も外国語のほか、日本地理、日本歴史、一般常識、通訳案内実務となっています。すべての科目で合格する必要があり、合格科目は翌年度の受験に限り試験免除となるため、実質的には2年間のうちに全科目に受かる必要があります。
私は日本歴史が苦手だったため、それだけ再受験をしました。もし落ちたら、前年に合格したほかの科目の免除も切れてしまうので、プレッシャーでしたね。













