大手メーカーは「使用済みのカラーコンタクトレンズを思い出として保存することは推奨しておりません」
ただ、ファンにとっては大切な思い出の品でも、カラコンは本来、目に直接装着するものだ。70年以上にわたりコンタクトレンズを手がけてきた国内大手メーカー「メニコン」に問い合わせたところ、思い出としての保存は「想定外の使われ方」だという。
「コンタクトレンズは、眼に装用することを目的とした高度管理医療機器であり、思い出の品として長期間保存することを想定して設計されたものではありません。装用後のレンズには、涙に含まれる成分や汚れ、微生物などが付着している可能性があります。特に、使用済みレンズを水や液体に入れたまま保管すると、保管状態によっては微生物が増殖するおそれがあります。
また、乾燥させた場合も、レンズの変形や劣化が生じる可能性があります。このため、弊社としては、使用済みのカラーコンタクトレンズを思い出として保存することは推奨しておりません。
思い出として残したい場合は、使用済みレンズそのものではなく、未使用のレンズパッケージや写真、装用した日付・出来事の記録など、別の方法で残すことをご検討いただくのが望ましいと考えます」
「尊い一瞬」を形に残しておきたいというファンの思いが、本来は使用後に廃棄するはずのカラコンにまで特別な価値を与え始めている。推し活が思いもよらない形に広がるなか、その楽しみ方にも、本来の用途を忘れない視点は必要になりそうだ。
取材・文/鮫島りん 集英社オンライン編集部ニュース班














