交際の“否定”はしていなかったが……

だが、そもそも2人は交際を否定していたのだろうか。

今年2月の会見で2人の関係を問われた際、三浦は「一緒にいて当たり前」「家族みたい」と説明。木原も「戦友じゃないですけど、ケンカもすごいしますし。あとはご想像にお任せします」と答えている。少なくとも、「付き合っていません」と明言したわけではない。

にもかかわらず、「ご想像にお任せします」が、いつの間にか「交際を否定した」へと変換され、婚約発表によって「嘘をつかれた」という“被害”にまで膨らんでいる。

さらに、《そういう目で見る方が気持ち悪いと言われた》《恋人だと言っちゃいけない雰囲気だった》という声もある。

しかし、それは本人たちが「交際を想像するな」と世間に命じたわけではない。SNSやファン同士の間で生まれた空気への不満まで、いつの間にかふたりへの怒りへと転嫁されてはいないだろうか。

引退会見をするりくりゅうペア(C)産経新聞社
引退会見をするりくりゅうペア(C)産経新聞社

そもそも、有名人には恋愛事情を世間に説明する義務があるのか。

弁護士の阿部由羅氏はこう話す。

「所属する事務所や企業に対しては、契約との関係で説明する義務が生じることはあり得ると思われます。しかし世間に対しては、恋愛関係や交際の事実を公表する義務が生じることは考えにくいです。したがって、記者会見や取材などにおいて明言せずにはぐらかしても、法的には何の問題もありません」

むしろ注意が必要なのは、SNSで怒りをぶつける側だ。

阿部氏によれば、「気持ち悪い」など本人の人格を侮辱する投稿は、侮辱罪によって処罰される可能性があるという。

また「嘘つき」という言葉については、「単に『嘘つき』というだけでは抽象的なので、侮辱罪にとどまる」とする一方、日時や本人の発言など具体的な事実を示して「嘘をついた」と投稿した場合には、名誉毀損罪によって処罰される可能性があるという。