「自分が理想とするポルノの活動が好き」
――ギリギリを見せたい感覚があるのでしょうか。
いえ、ギリギリを見せたいというよりも、修正をかけたくないだけなんです。私の女性器は美しいし、私だけでなくすべての女性の女性器は美しい。だから、その美しい女性器にモザイクを入れる行為は「汚れを隠す」ような行為に感じてしまい、嫌だということです。
――でもそれでは、いつまた法に触れ逮捕されるかわかりませんよね。
私は十分に気を付けているつもりですが、もちろんいつ何時また警察の目に留まるかわからない、という不安は常にあります。でも、私や彼にはまだ5000万円もの追徴金の支払いが残っていますし、今後も生きていくための手段としてこの方法で稼いで暮らしていきたいと思っています。これからも気を付けながら活動していくしかありません。
――不安に駆られながらもその活動を続けるのはなぜでしょうか。
やはり、自分が理想とするポルノの活動が好きだからです。
――いつ捕まるかわからない不安に駆られながらも、その好きな活動を続けると。
はい。今年3月に罪状を突きつけられ、撮影機材などを押収されたのは月曜の朝だったので、やはり月曜の朝は若干、不安を感じることもあります。でも日々試行錯誤し続けることが、まさにアートだと思っています。
モロだしはせずに私なりの見せ方で、修正を入れない女性器アートを発信し続けたいと思います。今年の年末は、静岡に買った自宅のDIYに追われますが、年越しはゆっくりと過ごしたいと思います。
法律の世界における「わいせつ」の定義は、昭和26年5月10日に最高裁で下された「いたずらに性欲を興奮または刺激せしめ、かつ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するもの」という判断が引き合いに出される。
Naomiii氏が主張するアートは果たして「善良な性的道義観念に反するわいせつ物」ではないと言い切れるか。今後もその手法で投稿をやめないのであれば、彼女の試練の日々は続くだろう。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班