未成年と酒を飲む刑事も

内田梨瑚被告と不倫刑事の出会いについても、オーナーは後から詳細を知ったようだ。

「旭川中央署の連中が1月12日にウチで新年会のようなことをやっていたんだけど、最初は7、8人だったのがだんだん人数が増えて、最終的に40~50人も来たんだよ。刑事2課だけじゃなくそのうち1課の連中も来たりで、俺もつまみ作ったりなんだりでてんやわんやだった。

そこに件の19歳の女の子が一緒に連れてきたのが内田梨瑚だったんだ。12時回ってもう日付変わってから来た感じだな。それで例の2課の警部補と知り合ったってわけさ。そのときは2人がどう接していたかは覚えてないけど、その日は2人で一緒に帰ったらしいよ。内田梨瑚がお店に来たのは全部で3回くらいだったな。

こんな事もあったな。旭川中央署の連中が8人ぐらいで来て飲み始めて、そこに内田梨瑚と19歳の女の子が来た。それから1時間後くらいに不倫警部補が来たから、まあ、連絡取り合ってたんだろうな。ただ、当時は内田梨瑚なんて名前は知らなかった。事件後に初めて内田梨瑚って知ったんだよ」

現場の橋は雪が積もっていた(撮影/集英社オンライン)
現場の橋は雪が積もっていた(撮影/集英社オンライン)
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女子高生からカネを巻き上げようと脅し、全裸にして橋の欄干に座らせ、冷たい石狩川に落ちるように仕向けて殺害した女と、その女と情事に耽る飲み逃げ未遂刑事。しかし、オーナーが驚いたのはこの2人の関係だけではなかった。

「一番タチが悪かったのは刑事2課のS警部補だったな。この人も金払いが悪くてな。旭川中央署はこの19歳の女の子を俺が暴力団に蹴られた事件で聴取してたから、年齢も住所もなんでも知っていたわけよ。それで堂々と未成年と酒飲んでるんだから。まあ、堅い仕事をしている人は飲むと乱れるっていうけどほんとだな」

さかのぼればいろいろありすぎる北海道警の信頼回復は、はたしていつの日になるのだろう。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班