金持ちや有力者よりも庶民の数のほうが多い
──他の国ではどうなんでしょう?
フランスは企業・団体献金を禁止したし、韓国もカナダもオーストラリアも、多くの国は禁止しています。
経産省みたいな役所も他の国にはありません。民間の経済活動や産業に官僚が過剰に干渉するなんておかしいじゃないですか。そんなんだから被災者支援で旅行クーポン券を発行するという、わけわからんことをするんです。経済産業省は廃止でいいと思っています。
災害対応で言うと、国土交通省も同じです。災害が起こるたびに被災地に仮設住宅を建てていますが、仮設に過ぎないのでいらなくなったら壊すことになります。このスクラップ&ビルドのサイクルで、建設業界に驚くほどの金が流れています。結局、災害を理由にして業界団体が金儲けをしているだけ。
総務省も文部科学省も、中央省庁が地方自治を所管して仕切るのはおかしい。これも他の国にはありません。中央省庁主義の日本の政治は異常です。
官僚主義政治から国民を向いた国民のための政治への転換は、今の日本の肝。恩師である石井紘基さんの遺志を継いで、私が今まさにやりたいと思っていることです。
──『わが恩師 石井紘基が見破った官僚国家 日本の闇』でも言及している「救民内閣」構想ですね。
選挙で勝った瞬間に政治は変えられます。だから私はすごく前向きなんですよ。金持ちや有力者よりも庶民の数のほうが多いんだから、団体や有力者に媚を売らず、本気で庶民のための政治をやってくれる人だと思えば有権者は投票してくれます。シンプルな構造です。
かつては新聞やテレビの報道に流される人が多かったけど、今はSNSでいろんな情報を得られるし、発信もできる。大マスコミの情報だけに流されないツールを国民が手にしたと思うんです。SNSで世論を形成し、それが選挙につながれば勝てると思っています。
実際に、兵庫県の三田市市長選挙や埼玉県の所沢市長選、岩手県知事選だって、私が応援した候補は全員圧勝しました。