単なる「キャラ設定」だろうと高を括っていたが…
森容疑者は“話しやすいヤツ認定”をした友人には、さらにグイグイと自分の「趣味」を披露するようになっていったという。
「そのうち森くんから『LINEを教えて』と言われて、なんとなく嫌だったので断ったんですが、いきがかり上、メールアドレスは教えることになったんです。するとその日から毎日、気持ちの悪いメールが届くようになりました。僕以外にも数人が受け取っていましたが、森くんが前日に見たという〝夢〟の報告メールが届くんです。気持ち悪いのばっかりでしたが、覚えているのだと『(人気子役の)〇〇くんに触ってもらったり色々してもらう夢を見た』という内容でしたね。ふだんから僕たちが女性芸能人の話をするように、森くんは名前もわからないような男の子役の話をしていました」
しかし、森容疑者はこうした「夢」を夢で終わらせなかった。夏休み明けにはクラスメイトたちに、自分が撮影したという動画を自慢げに見せびらかすようになったという。
「動画はあるショッピングセンターで、5歳くらいの男の子をお菓子で釣ってトイレに連れ込む様子を写していました。僕は見たくもないので見ませんでしたが、見た他のクラスメイトによると、森くんは男の子に自分の局部を触らせたり、もっとひどいことをさせたりして、相手の男の子は何をさせられているのかわかっていない様子だったようです。森くんは、男の子をトイレまで探しにきた親に見つかって顔も見られたらしいのですが、そんなこともうれしそうに話してたんです。正直、まともではないとしか思えませんでした」
狂気の沙汰を笑顔で報告する森容疑者に一同は騒然となり、噂は瞬く間に学校中に広まった。
「僕も『キャラじゃなかったんかよ』って驚きました。それから1カ月近く、森くんは普通に登校してきていましたが、みんなからは距離を置かれていました。そして、間もなくその一件が警察沙汰になって退学したんです。それ以来、彼の動向はまったく知らなかったのですが、またというか、なんというか、同じようなことをして捕まっていたんですね……」
森容疑者が通った高校にこの“事件”について問い合わせると、以下の回答であった。
「問い合わせの方が当時在籍していて一身上の都合で退学届を提出してそれを受理していることは間違いありません。退学理由や時期については答えることはできません」