屋上には星を見るために大型の天体望遠鏡を設置
それでも地元における「山田家」の威光はかなりのものがある。その中で「三代目」たる満生容疑者は影が薄いものの、「艶福(多くの女性に慕われる)」の血筋を引いているという向きもある。
「山田家は地元では知らない人はいないくらいの名家です。もう90歳を超えている満生のおばあちゃんは、外出時には必ずお供の人が付いているし、英生さんのお宅は大きな三階建で、屋上には星を見るためのスペースとして大型の天体望遠鏡を設置しているくらいですよ。家風呂には鏡野温泉のお湯も引いていて、入らせてもらった地元民もいるくらいです。夏の盆終わりには『山田養蜂場納涼祭』と銘打った祭を毎年やっていて、花火まで打ち上げるんですよ。雲の上のような存在ですし、男性は皆さんとてもおモテになりますね」(近隣住民)
そんな名家にあって満生容疑者は、地元の集まりにはめったに顔を見せなかったという。
「去年の末にミツバチを育てる場所を決めて県に申請する割り当て会議があって、そこに満生さんが挨拶回りに来てたんです。普段、その会議は従業員しか参加しないから、えらい人が来るのは珍しかったし、山田養蜂場のせがれですからみんな注目してましたよ。全員と名刺交換もしていて、意外としっかりしてると思ったんですけどね」(前出・養蜂業者の男性)
だが、仕事以上に目立っていたのは、高級外車を乗り回す姿で、その様子は“ボンボン”そのものだったようだ。
「やっぱり家柄もあって、子どものころから友人だけじゃなく大人たちからもチヤホヤされて育ってきたし、お金もたくさんあったから、道を踏み外しやすい環境だったんでしょうね。今でこそ隣街のマンションで奥さんと暮らしてるそうですけど、実家にいるときはガレージに高級車を5台くらい駐めていて、岡山で走ってたら目立つような外車でドライブしてましたから、おぼっちゃん感はありましたね」(実家の近所に住む男性)
今回の報道に古くから“付き合い”がある近隣住人は肩を落とした。
「山田さんとこは子供が4人いて、山田養蜂場で長男と次男の満生さんが仕事を手伝ってるんですよ。4人中2人もお父さんを支えるなんてえらいなあと思ってたのに、こんなみっともない事件を起こしてしまって残念です。お父さんもこれから大変でしょうけど、兄さんも満生さんと同じく取締役をしてるはずだから弟の尻拭いに苦労しそうですね」
満生容疑者は取り調べに対し「自身の性欲を満たすためにやった」「女性を支援するためでもあった」とも供述しているという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班