『電人ザボーガー』(2011) 上映時間:1時間54分/日本
監督:井口昇
出演:板尾創路、古原靖久、山崎真実 ほか
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特撮から一本選ぶなら、70年代特撮ドラマのリメイク『電人ザボーガー』。原作の主題歌や設定のアレンジ加減が絶妙で、“理想的なリメイクもの”といえる作品です。特撮出身の俳優・古原靖久さんが若きヒーローを熱く演じる第1部、中年になった主人公の悲哀を板尾創路さんが演じる第2部の2部構成になっており、特撮ファンは前半を、そうでない方も後半の人間ドラマを楽しめると思います。この前後半の落差が、公開当時、賛否両論分かれた原因でもあるのですが……。

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『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』(2017) 上映時間:2時間3分/中国
監督:ウー・ジン
出演:ウー・ジン、フランク・グリロ、セリーナ・ジェイド ほか
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『邦キチ!』ではアジア映画も取り上げており、そのなかでぜひ今見てほしいのがこちら。中国の強気の外交が「戦狼外交」と呼ばれるきっかけとなった作品です。特筆すべきは、今日び珍しい“国威発揚映画”であること。「中国大使館じゃ攻撃できねぇ!」「相手は常任理事国の中国だ、へたに手を出すな」という台詞からもわかるように、全編通して“中国スゴい”というメッセージ性が強すぎる(笑)。ただ“中国スゴい”をやりすぎたせいなのか、中国共産党からにらまれて、続編の製作が頓挫したという噂もあるので、本当に“今しか見られない”作品といえるかもしれません。

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