――今後Chaptersで予定している新しい取り組みや、目標とする規模感などはありますか?

森本 「本屋さんを開店前か閉店後に貸し切って、みんな黙って好きな本を 1冊持ち帰って良い」というイベントを文庫フロアでやってみたいです。そうしたら「本当に手と手が重なるかも?」なんて、ふと思いついて興奮しちゃいました(笑)。
真面目な話をすると、本以外のものでマッチングを提供する、という構想はあります。例えばChapters Cinemaというサービスで、映画を観て出会う、という形があっても良いし、ワインで乾杯して出会うChapters Wineも良いかもしれません。

もちろん、今の段階ではあくまでも構想です。利益を増やすためだけに、何か新しいことを始めようとは思っていなくて。広告を打つなど、お金をかければ一気にお客様が増える可能性もあるとは思います。けれどもその反動で、参加する人たちの雰囲気が変わったり、すぐに退会してしまう人が増えるかもしれません。
ですから、あまり急がずに、何よりも“続ける”ということが、すごく大切なのではないかと思っています。自分で思い描いたサービスが今こうして運営できている。言うなればそれは“毎日夢が叶っている”ということ。
日々その事実に感謝して、理想とのギャップを埋めながら、私自身が楽しく続けられて、その結果お客様が増えていくことが、Chaptersのめざす形だと思っています。

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・YouTube動画「【Chapters bookstoreとは?】本屋さん?マッチング?」
60秒で分かるChapters書店

撮影/長谷部英明
取材・文/株式会社ロト(佐藤麻水)