「生まれた時からずーっと 将来もコジコジはコジコジだよ」「遊んで食べて寝てるだけだよ なんで悪いの?」
――これはすべてマンガ『コジコジ』の主人公・コジコジのセリフ。
年齢も性別もすべて謎だらけな生き物・コジコジとその仲間たちの毎日には、子供も大人も関係なく心をつかむ不思議な力がある。
さくら先生がかつて話した「私が(コジコジで)やってみたい分野は“ナンセンス”です。一見メルヘンに見えるけど、実はとんでもない“馬鹿メルヘン”をコジコジを使ってやってみたいのです」という言葉。そんな“馬鹿メルヘン”な作品の魅力をたっぷりつめ込んだ展覧会『コジコジ万博』の見どころをレポートする。
入口ではイエローとピンクのネオンカラーにコジコジがどでかく描かれたポスターがお出むかえ。そして、その横にはイタズラに笑う2人のキャラクターパネルが。
むかって右はナゾ怪人のスージー、左はあくまのブヒブヒだ。
スージーが「入場料100万円だよ」と言って、入口へとご案内してくれる。スージーは人をだますことを考えるのが趣味だ。だまされてはいけないぞ。
1枚のラクガキからはじまった
さくら先生がコジコジを初めて描いたのは、なんとラクガキから。初めて描いたその小さなイラストの原画が、入ってすぐの空間【コジコジ誕生】に展示されている。
何を考えているのかつかめない、なんとも言えない表情の変わらなさにほっこりしつつ、視線をとなりにうつす。
そこにはさくら先生直筆のエッセイ原稿が。作者本人の言葉、そして文字で語られる“コジコジ誕生の時の話”は必見だ。
![“馬鹿メルヘン”な世界を体感できる『コジコジ万博』の魅力をレポート!_2](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/2/b/744mw/img_2b1e90fda84c71a4a6c9e9334bd78cec2286388.jpg)
ようこそ『メルヘンの国』へ!
コジコジについて、わかったようでわからない。
でももっと知りたい。そんな気持ちになったら、次の【ギャグ50連発】へ。
![“馬鹿メルヘン”な世界を体感できる『コジコジ万博』の魅力をレポート!_3](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/8/1/744mw/img_810b629394a1f8e1548c3e7e8ca343464933092.jpg)
カオス感ただよう門をくぐると、大きな木やもこもこの雲に囲まれた緑の道が広がる。そこはまさしく、コジコジたちが暮らす『メルヘンの国』だ。
この空間のみどころのひとつが大きなコジコジの顔!
プロジェクションにより、表情はコロコロと変わり、さらに吹き出しに映し出されるセリフも変化する。
![“馬鹿メルヘン”な世界を体感できる『コジコジ万博』の魅力をレポート!_4](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/4/0/744mw/img_40494af43801cce3ffbea253c1979be86288623.jpg)
この空間のあらゆるところにプッと吹き出す名ギャグシーンが散りばめられているため、歩みを進めるたびに上下左右、キョロキョロと見渡してしまう。
夢中になっていると「毎日? あのね空飛んで遊んでね、そんでお菓子食べて、山に行って遊んだりね…」とコジコジの声が聞こえてくるので、楽しい気持ちが高まってなかなか前へと進めない。
![“馬鹿メルヘン”な世界を体感できる『コジコジ万博』の魅力をレポート!_5](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/3/7/744mw/img_376d0a6661cc0a4a86fc57922fd586be4028360.jpg)
まるで3年インコ組の一員に!?
メルヘンの国の道をぬけると、コジコジが通う学校・3年インコ組の教室を再現した【コジコジと仲間たち】の展示スペースへ。
![“馬鹿メルヘン”な世界を体感できる『コジコジ万博』の魅力をレポート!_6](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/e/5/744mw/img_e5c80afc9dc5f4446a347ad797d944686401793.jpg)
まるで本物の教室かのように並ぶ机とキャラクターたち。クラスメイトになった気持ちで近づくと、机の上にはプロフィールとそのキャラクターが登場するシーンの原画が展示されている。
誰ひとり取りこぼすことなくしっかりと個性のあるプロフィールなので、じっくり見入れば“コジコジマニア”になれること間違いなし。
![“馬鹿メルヘン”な世界を体感できる『コジコジ万博』の魅力をレポート!_7](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/d/0/744mw/img_d03d5870b3862c10de0e4cf4f527ce2c6337972.jpg)