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梶村容疑者は自宅アパートでインドネシア人の女子留学生に性的暴行を加えたうえ、殺害し、キャッシュカードを奪った疑い。この事件をめぐっては8月の死体遺棄容疑の逮捕から実に3度目の再逮捕となる。社会部記者が語る。

「最初の逮捕となった死体遺棄容疑については9月14日、前橋地検は処分保留で釈放しましたが、同日に群馬県警が被害者名義のキャッシュカードで現金を引き出したとして窃盗容疑で再逮捕しました。窃盗容疑についても10月4日に処分保留で釈放となっています。処分保留の理由については明らかにされていません」

梶村容疑者は釈放になった同日、さらに別の容疑で再逮捕されている。県警は詳細を明らかにしていないようだが、容疑は性犯罪に関するものだと見られているという。そして今回、強盗不同意性交殺人での再逮捕となった。

集英社オンラインではこれまで梶村容疑者について詳報してきたが、改めて逮捕の発端となった死体遺棄事件を振り返る。

遺体で見つかった留学生(梶村容疑者のSNSより)
遺体で見つかった留学生(梶村容疑者のSNSより)
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この留学生は今年4月に来日、前橋市石倉町のアパートに住み日本語学校に通うなどしていたが8月中旬から姿が見えなくなり、8月22日に梶村容疑者のアパートで遺体で見つかった。発見時、すでに死後しばらく経過して腐敗が進んでおり、死因の特定ができなかったという。

梶村容疑者は自身のFacebookに「宇宙一大切な彼女との東京デート旅行」などのコメントとともに、留学生とみられる女性とほほを寄せ合う姿などの写真を大量に投稿していた。このうち逮捕直前の23日に投稿された文章では、以下のように「心中」をほのめかしていた。

<大切な彼女との夏の思い出。本日、自由と幸せになるので最期の投稿です。私と■■■の事を忘れないで下さい。■■■と永遠の幸せな生活をします。皆さん、本当にありがとう。そして、○さん達最期まで支えてくれてありがとう。偽善者社会福祉法人××××会とも▽田▽▽子と◇◇◇◇◇◇◇◇◇、△△△△△△△を絶対に潰して下さい。お願いします。皆さん、さようなら。>

Facebookのプロフィール欄によると、梶村容疑者は愛知県豊川市出身で、都立高校に在学したのち、独身ということになっている。留学生の遺体を放置して逃げ出したアパートの住人はこう証言した。

「梶村さんがこのアパートに来たのは7月1日からだね。引っ越してきた最初に来たときはよくはわからなかったけど、なんだか梶村さんを『支援する』って人と一緒に来たんだよ。梶村さんはいつもニコニコ笑っていて、外で会えば向こうから『おはようございます』『こんにちわ』って声をかけてくる人なつっこい感じの人だったよ。だから女房とも『いい人が入居したね』って話していた。私は大家と仲がいいこともあって、ちょくちょく話すんだけど、梶村さんのことは『よろしく頼むね』って言われていた。大家も『私も支援の人から頼まれていてね。その支援の関係のところに働きに行ってるよ』と言ってたよ」

梶村容疑者(本人SNSより)
梶村容疑者(本人SNSより)

しかし、表向きの支援の理由と「実態」は異なっていたようだ。住人が続ける。

「そのときはなにか疾患があって支援を受けてるんだと信じていたけど、今思えば前科とかそっちのほうだったんだな。梶村さんは2階に住んでいて家周りも洗濯物もこまめに取り込んできれいに使っている印象だったし、仕事も真面目に行っているようだった。それが7月のころだな。『清掃の仕事をしているもんだから暑くてきついですよ』なんて私にも言っていたんだけど、大家に聞くと8月に入ってから『清掃の仕事は嫌だ』と言い出したらしい。彼女ができてサボりたくなったんじゃないかね」