道具に慣れておくことが大切

「東日本大震災の際、日ごろアウトドアを楽しまれているお客様から、身の回りを照らす明かりやガスバーナーなど、丈夫でコンパクトなアウトドアグッズが役立った、手元にあって安心した、という声を多くいただきました」

と話すのは、「アルペンアウトドアーズフラッグシップストア 柏店(千葉県柏市)」のスタッフ、岡本一大さんだ。

心細くなりがちな非常時には、明かりなどのライフラインが確保されていると心強い。

「もしも」に備えてアウトドアグッズで体験する『ひとり避難訓練』のススメ_a
▲アルペンアウトドアーズフラッグシップストア 柏店の店内には、屋外での利便性を追求したグッズたちが並ぶ。災害時に活用できる品も多い(撮影:杉山元洋)

「大型台風が襲来する前後には防災意識が高まるせいか、コンパクトで丈夫、日常でも活用できるアウトドア用品を買い求める方が目立って増えます」(岡本さん)

とはいえ使ったことのない道具をぶっつけ本番で使用するのは心配だ。事前にアウトドアに出かけ、その使い方を一度は体験しておきたい。

「アウトドアといっても、一泊する必要はありません。日帰りのデイキャンプでもいいんです。『もしも』のときに備え、楽しみながら使い勝手を体験するといいですよ」(岡本さん)

というわけで、アウトドアグッズを使った“ひとり避難訓練”に挑戦してみることに。