睡眠と「5月病」の意外な関係

睡眠という観点でいうと、5月は本来であれば睡眠の質が高まりやすい時期です。冬のように寒いわけでも、夏のように暑いわけでもありません。

しかし日本人の場合、「環境の変化」が睡眠に大きな影響を及ぼします。ビジネスパーソンの方であれば、4月から異動などで働く環境が変化している方も多いでしょう。また、かつて私は精神科医を務めていましたが、5月ごろは精神疾患になる方が特に多かったです。

さらにゴールデンウィークが明けて、仕事が始まるタイミングでブルーな気持ちになる方が増えます。いわゆる「5月病」です。それにより精神的な影響を受け、それが睡眠に大きな影響を与えます。

そのため、5月は他の時期よりも意識的に睡眠に注意を向ける必要があります。実際、大阪府の医師会も「5月病を改善するには睡眠の質を向上させるのが重要である」と述べているほどです。