物を床に直置きにしない、ゆっくりできる場所をつくる…新生活・ひとり暮らしでしんどくならない「住まい」のつくりかた
4月、新生活をスタートする人の中には初めてひとり暮らしをする人も多いだろう。住まい、食、お金、防犯対策など、知っておきたいひとり暮らしのコツを華井由利奈氏の『一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック』(光文社)より一部抜粋・再構成してお届けする。
しんどくならないひとり暮らし#1
ゆっくり休める場所を作る
●「自分のための場所」を部屋のなかにつくろう

人間が脳に取り入れる情報の約8割は、視覚によるものだと言われています。ものが多い部屋にいると多くの情報が視界に入ってしまい、結果的に脳へ大きな負担とストレスを与えてしまいます。
とはいえ、急に断捨離をするのは難しいもの。まずは「ベッドの周りだけ」「デスクの周りだけ」と場所を区切って、ゆっくり休める場所をつくりましょう。「とりあえずそこだけきれいにすればいい」と思えば、片付けにも着手しやすくなります。
また、好きなものだけを集めた「気分がアガるスペース」をつくるのもおすすめ。ここには不要なもの、気分がアガらないものは一切置かず、目に入る情報すべてがノーストレスであるといいですね。
料理が好きならキッチンの一角、本が好きなら読書スペース、DVDや動画鑑賞が好きならソファの周りなど、どこでも構いません。好きなものを集めた清潔な「自分のための場所」があると、心の充実感が増し、部屋の居心地がよくなりますよ

自分にぴったりな寝具を選ぶ
●ふかふかの清潔な寝具は眠りの質を上げてくれる

寝具によって、睡眠の質は大きく変わります。「もっと早くいいものを使っていればよかった」「寝心地のいい寝具を買ったら、寝るのが楽しみになった」など、ひとり暮らしの先輩たちからも、寝具について多くの声が寄せられました。
布団や枕などの寝具は、消耗品です。特に枕は、毎日使い続けているとヘタッてしまい、ニオイや黄ばみが目立ってくることもあります。2~3年ごとに買い替えましょう。
枕だけでなく布団にも寿命があり、一般的に羽毛布団は10~15年、掛布団は5〜10年、敷布団は3~5年と言われています。睡眠の質を上げ、疲れをリセットするためにも、古い布団を使い続けるのは避けましょう。
なお、布団がひんやりする場合は、湿気がたまっている可能性があります。壁や家具などに立てかけて干しましょう。イスにかけてもOKです。これから敷布団を買うのであれば、干すのが面倒になるような重くて柔らかい布団ではなく、軽くて自立する3つ折りの
マットレスがおすすめです。

床に直置きをしない
●直置きしない環境にする

帰宅後など、すぐに片付けるのが面倒なとき、床にものを直置きしていませんか?
直置きには、さまざまなデメリットがあります。一番のデメリットは、床掃除をするために床の上のものを片付けるのが面倒になり、掃除の頻度が下がること。定期的に掃除ができなくなるとホコリがたまるうえに、片付けられないものもどんどんたまり、さらに掃除が面倒になります。
床置きした場所に湿気がたまってカビが発生したり、床が変色したりするおそれもあります。ホコリがたまった部屋にいると、アレルギー症状を引き起こしやすくなる、とも言われています。地震などの災害時には、落ちているものを踏み、ケガをするかもしれません。
床にものを直に置くという行動自体を防ぐために、仮置き用のボックスやスペースなどを用意してみましょう。
また、ロボット掃除機を導入すると、掃除機の導線をふさがないように日頃から環境を整えるようになるので、おすすめです。


2023/1/25
1,375円
192ページ
978-4334953539
ひとり暮らしは「できて当たり前」ではありません。
ひとり暮らしが “しんどくなる” 原因に注目し、心がラクになる暮らし方をまとめました。
「同じような失敗や後悔をしてほしくないから」と先輩たちから寄せられた
約1000件のアドバイスを凝縮。
住まい、食、身だしなみ、お金、防犯、人間関係、メンタルケアなど、
これからひとりで生きていくあなたに
「どうしても」伝えておきたい50の心得を掲載しています。
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