集英社オンライン
  • 新着
  • ランキング
  • ニュース
  • 教養・カルチャー
  • エンタメ
  • 特集・漫画
    • 来世ではちゃんとします
    • 私を壊した映画たち
    • 僕にはまだ 友だちがいない
    • 「能代工9冠」無敗の憂鬱
    • くも漫。
    • 大人も知っておきたい性のあれこれ
    • 4コマ漫画 ちびまる子ちゃん
    • ウクライナ情勢
    特集・漫画一覧を見る
    • 戸田奈津子が愛した映画人
    • 氷上の表現者たち
    • ロードショー COVER TALK
    • 前川ヤスタカの考えすぎテレビ
    • 木村草太の「あれ、どういうことなんだろう?」
    • 毎日こち亀
    特集・漫画一覧を見る
  • 連載
    • 来世ではちゃんとします
    • 私を壊した映画たち
    • 僕にはまだ 友だちがいない
    • 「能代工9冠」無敗の憂鬱
    • くも漫。
    • 大人も知っておきたい性のあれこれ
    • 4コマ漫画 ちびまる子ちゃん
    • ウクライナ情勢
    連載一覧を見る
    • 戸田奈津子が愛した映画人
    • 氷上の表現者たち
    • ロードショー COVER TALK
    • 前川ヤスタカの考えすぎテレビ
    • 木村草太の「あれ、どういうことなんだろう?」
    • 毎日こち亀
    連載一覧を見る
  • カテゴリ
    • エンタメ
    • 教養・カルチャー
    • ビジネス
    • 暮らし
    • ヘルスケア
    • ファッション
    • グルメ
    • スポーツ
    • 恋愛・結婚
    • 占い
    • 美容
    • お知らせ
  • ロードショー
  • 占い
  • 編集部
集英社オンライン

Follow Us

トレンドタグ
TREND
  • #山上徹也
  • #めざましテレビ
  • #公明党
  • #たかまつなな
  • #霊感商法
  • #長井秀和
  • #宗教二世
  • #創価学会
  • #警視庁
  • #声優
  • #Liella
  • #ラブライブ
  • #IMO協会
  • #lovelive
  • #青山なぎさ
タグ一覧を見る
人物
PEOPLE
  • 加納朋子
  • 高橋李依
  • 「特別展 かぐや様は告らせたい」公式
  • 小路幸也
  • 常岡浩介
人物一覧を見る
エンタメ 2023.01.26

平成後期の不倫ドラマのキーワードは「男性の軟弱化」と「近所のスーパーにも落ちているくらい身近な恋」だった

いつの時代も色恋沙汰は、多くの人の興味を引き付ける。平成ドラマでは不倫を筆頭とする非日常的な恋愛ものの放送が多かった。ドラマそのものの表現が自由だった平成ドラマを『ベスト・オブ・平成ドラマ!』の著者・小林久乃が“不倫”をテーマに振り返る。

  • 小林久乃
  • #コラム
  • #ドラマ
  • #平成
  • #不倫
SHARE

平成ドラマに見る「変わりゆく不倫の姿」#2

#1はこちら

悲恋物語を経て、ハッピーエンドが目立つ
平成後期の不倫ドラマを振り返る

拙著『ベスト・オブ・平成ドラマ!』(青春出版社刊)では「ドラマ不倫今昔」という見出しで文章を綴った。思い返すと平成は、不倫ドラマが本当に多かった。浮気は悲恋というよりは、男の勲章だったイメージが強い。

そして元号は変わり、令和となった今、放送される不倫ドラマの数は格段に減った。平成前期においては、人間関係がドロドロとした作品が多く放送されていたけれど、いつの間にかそういった作品は存在が薄くなっている。何かと多方面から揶揄が飛んでくる時代なので、減少傾向にあるのだろう。

ただどんなにコンプラが成長しようと色恋沙汰によるすったもんだは、皆の大好物であることは間違いない。それがスキャンダル、創作に関わらず、倫理に違反することとは心の甘味。では最近の不倫ドラマの傾向はどのように変化しているのだろうか? 

ヒロインは盾を持つように強くなり、
恋のイニシアチブを握った

私が平成後期から現在にかけて、不倫ドラマが変わったと思う節がいくつかある。まずは「ヒロインが強くなったこと」。1998年の『スウィート・シーズン』(TBS系列)あたりまでは、既婚男性を好きになる独身女性が、愛する彼になかなか会うことができず、ひっそりと泣いていた。

それが2010年放送の『セカンドバージン』(NHK総合)での、ヒロインの中村るい(鈴木京香)は簡単には泣かない。不慮の事件に巻き込まれて、愛する相手が亡くなっても「仕事をしよう!」と奮起していた。そう、女性が仕事を持つことに誇りと生きがいを持つようになったことが影響を及ぼしている。

令和に放送された『恋する母たち』(TBS系列・2020年)では、母たち全員が自立していた。特に林優子(吉田羊)は年下の部下と結ばれて、夫と離婚をしても生活に支障はなし……というところが格好良さに拍車をかけた。

『シジュウカラ』(テレビ東京系列・2022年)も、漫画家の才能を伸ばして、面倒な夫を捨てて自立していくヒロイン・綿貫忍(山口紗弥加)がいた。夫以外に好きになった相手は20才近く年下のアシスタント。少し前までは、女性が地位と名誉を持って仕事をして、年下の男性と恋に落ちると「いつか捨てられるよ」「すぐに若い女のほうがよくなっちゃうから」と噂されることが多かった。もうそんな噂もどこ吹く風の時代が来ている。恋愛を放棄するのは女性側だ。

禁断の恋の沼入りした男たちはいとも簡単に泣くように

ドラマを見ていて「うわ〜」とムズムズするようになったのが「不倫男性の軟弱化」が顕著に見られたことだった。女性側がめきめきと強くなったと思ったら、男性側はいつの間にか乙女ぶって、ずるさを見せつけるようになっているではないか。

『東京タラレバ娘』(日本テレビ系列・2017年)は不倫ドラマではないけれど、ヒロイン三人のうちの鳥居小雪(大島優子)が、既婚者、丸井良男(田中圭)と恋仲になってしまう。相手は妻が妊娠中という、もはやデフォルトになりつつある不倫設定だ。
丸井が妻の急変に駆けつける様子を見て、別れを決意する小雪。「(別れるなんて)いやだよ……」とすがる丸井。いい感じのクズっぷりを田中圭が好演していた。

『あなたのことはそれほど』(TBS系列・2017年)では、有島光軌(鈴木伸之)はまるで子どものいたずらのように浮気をして、妻も恋人も捨てられない。前出の『シジュウカラ』の夫もそうだった。綿貫忍よりもひと回り年上の、団塊世代ベビーは当たり前のように家事もしないし、妻は自分の家政婦状態。それが妻の自立と恋によって捨てられそうになると、未練タラタラで「別れたくない」と忍に懇願していた。かつては自分も浮気をしていたのに。

書いているだけで呆れてくるけれど、この夫のクズっぷりもドラマにハッピーエンドをもたらすようになった理由のひとつだと思う。昭和、平成前期の不倫ドラマは最終的に離婚だ、慰謝料だ、逃亡だと悲劇的な終焉がほとんどだったのだから。

平成から令和へ。
不倫はスーパーにも落ちているライトなお遊びに

不倫ドラマに革命をもたらした作品といえば、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系列・2014年)だ。主演女優が上戸彩という時点で「清純イメージ刷新だろうか」と驚いたけれど、本編は斬新だった。
「不倫は近所のスーパーにも落ちているかもしれない」という幻想を見せてくれたのだ。

笹本紗和(上戸)はキャリアウーマンでもセレブ妻でもない、スーパーのパート店員。優しいけれど煮えきれない夫に不満を抱えながら、普通の生活をやり過ごす。そんな平凡な主婦だったのに、ある日落ちてしまった恋に生活もすべて捧げて、ついにはともに逃げようとする。
このくだりはかつての不倫ドラマを彷彿させるけれど、視聴者の心をブスブスと刺したのはヒロインがスーパーのパートタイマーだったという親近感であり、共感だった。このドラマの放送以降から私の周囲でも不倫をする人間が急増した。

最終的にドラマのようにドラマティック且つ、ハッピーエンドで終わるかといえば、彼女たちの様子を見ているとそうでもない。浮気が夫に見つかると事態修復には時間もかかっているし、そのまま離婚していく夫婦も何組も見送った。

ここはやはり、現実の不倫には踏み切らず、放送本数こそ少なくなっているけれど、ドラマを見て完結してみるのが得策ではなかろうか。

文/小林久乃

#1「平成初期は「男性が優位にたつ不倫愛」が多かった!」はこちら

『ベスト・オブ・平成ドラマ!』

小林久乃

平成後期の不倫ドラマのキーワードは「男性の軟弱化」と「近所のスーパーにも落ちているくらい身近な恋」だった_1

2022年12月16日

1650円

240ページ

ISBN:

978-4413232869

今、世代を超えた“平成レトロブーム”到来!純粋ラブストーリー、昼ドラ&昼メロ、ストーカー愛、月9作品…知れば笑いと涙が止まらない!平成ドラマをもっと楽しく観る方法、教えます!サブスクで観られる⁉今観るから新しくて面白い厳選作品リスト付き。

amazon
最初のページに戻る

小林久乃

こばやし ひさの

作家、ライター、編集者、プロモーション業などで生きる。既刊は「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」(KKベストセラーズ)、「45センチの距離感」(WAVE出版)。新刊「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社)が各メディアで取り上げられ、好評発売中。よく働き、よく飲み、棺桶に入る直前まで笑っていることが目標。静岡県浜松市出身。

  • 公式HP
  • Twitter
SHARE

Twitterをフォローしよう

  • HOME
  • エンタメ
  • 平成後期の不倫ドラマのキーワードは「男性の軟弱化」と「近所のスーパーにも落ちているくらい身近な恋」だった

関連記事

エンタメ 2023.01.25
エンタメ / 2023.01.25

「男性優位の火遊び」がほとんど。乳首ポロリ、喫煙、いじめ……表現が自由すぎた平成不倫ドラマの変遷

平成ドラマに見る「変わりゆく不倫の姿」#1

小林久乃

エンタメ 2022.06.30
エンタメ / 2022.06.30

廃課金にソシャゲ不倫!? 1年間やりこんでわかったソシャゲの闇

武藤弘樹

教養・カルチャー 2022.06.25
教養・カルチャー / 2022.06.25

夫や彼が浮気してるかも…そう感じた時にクロの可能性は何%か?

一条ゆかり

教養・カルチャー 2023.01.06
教養・カルチャー / 2023.01.06

「“寝取られ”は夫婦関係のSDGs」“第一人者”が肌で感じる時代の変化とは? 「夫の希望は叶えてあげたい」と葛藤する妻、妻の説得に喜びを見出す夫、嫉妬を楽しむ余裕がない20代…

唐木竹史
キンマサタカ

エンタメ 2023.01.03
エンタメ / 2023.01.03

恋愛ドラマ復活の兆し。その背景にある新しいヒットの指標とは? 2023年冬クールの注目ラブストーリーを解説

横川良明

エンタメ 2022.11.10
エンタメ / 2022.11.10

ドラマ業界の視聴率至上主義の崩壊。『silent』『最愛』など“低視聴率でも大ヒット”と言われる根拠とは

堺屋大地

新着記事

新着記事一覧を見る

Tag

  • #コラム
  • #ドラマ
  • #平成
  • #不倫

RANKING

最新
24時間
週間
月間
最新
24時間
週間
月間
記事ランキングの一覧を見る

RANKING

最新
24時間
週間
月間
最新
24時間
週間
月間
漫画ランキングの一覧を見る

SPECIAL

最新情報をお届け

毎日が、あたらしい

  • HOME
  • 新着
  • ランキング
  • ニュース
  • 教養・カルチャー
  • エンタメ
  • 特集・漫画
  • 連載
  • ロードショー
  • 占い
  • 編集部
  • カテゴリ
  • エンタメ
  • 教養・カルチャー
  • ビジネス
  • 暮らし
  • ヘルスケア
  • 美容
  • ファッション
  • グルメ
  • スポーツ
  • 恋愛・結婚
  • 占い

マンガ

少年マンガ

  • 週刊少年ジャンプ
  • ジャンプSQ.
  • Vジャンプ
  • 最強ジャンプ
  • 少年ジャンプ+
  • ゼブラック
  • ジャンプBOOKストア!
  • ジャンプルーキー!
  • S-MANGA
  • 集英社ジャンプリミックス
  • 集英社コミック文庫

青年マンガ

  • 週刊ヤングジャンプ
  • ヤングジャンプ定期購読デジタル
  • ヤンジャン!
  • となりのヤングジャンプ
  • あしたのヤングジャンプ
  • グランドジャンプ
  • ウルトラジャンプ

少女マンガ

  • りぼん
  • マーガレット
  • 別冊マーガレット
  • ザ マーガレット
  • デジタルマーガレット
  • マンガMee
  • コミックりぼマガ
  • マンガMeets

女性マンガ

  • クッキー
  • ココハナ
  • 月刊オフィスユー

取材・ファッション

ファッション・美容

  • Seventeen
  • non-no Web
  • MORE
  • @BAILA
  • MAQUIA ONLINE
  • SPUR.JP
  • LEE
  • Marisol
  • Web éclat
  • OurAge
  • The New York Times Style Magazine: Japan
  • HAPPY PLUS
  • MEN'S NON-NO WEB
  • UOMO
  • yoi

芸能・情報・スポーツ

  • Myojo
  • Duet
  • 週プレNEWS
  • 週プレ グラジャパ!
  • web Sportiva

書籍

文芸・文庫・総合

  • すばる
  • 小説すばる
  • 集英社 文芸ステーション
  • web 集英社文庫
  • 青春と読書
  • e!集英社

学芸・ノンフィクション・新書

  • 集英社 学芸編集部
  • 集英社 ビジネス書
  • 集英社新書
  • 集英社新書プラス
  • よみタイ
  • kotoba
  • imidas

ライトノベル・ノベライズ

  • 集英社Webマガジン Cobalt
  • 集英社オレンジ文庫
  • シフォン文庫
  • ダッシュエックス文庫
  • JUMP j BOOKS
  • TanZak

キッズ

  • 集英社みらい文庫
  • S-KIDS.LAND

オンラインストア・その他WEBサービス

オンラインストア

  • SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE
  • ジャンプキャラクターズストア
  • HAPPY PLUS STORE
  • LEEマルシェ
  • SHOP Marisol
  • éclat premium
  • HAPPY plus BEAUTY
  • mirabella
  • mirabella homme
  • zakka market

その他WEBサービス

  • SHUEISHA ADNAVI
  • EDITOR'S LAB

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら → https://aebs.or.jp/

  • ABOUT US
  • 集英社プライバシーガイドライン
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
  • 規約

SHUEISHA Inc. All Right Reserved.

平成後期の不倫ドラマのキーワードは「男性の軟弱化」と「近所のスーパーにも落ちているくらい身近な恋」だった | エンタメ記事一覧 | 集英社オンライン | 毎日が、あたらしい