コスプレのための筋トレから、世界記録保持者へ

―リングフィット アドベンチャーのRTAで一躍、時の人となったえぬわたさんですが、小さい頃からよくゲームで遊んでいたのでしょうか?

ゲームは好きでしたが家が厳しく、高校生まで一週間に1時間半しか遊ばせてもらえませんでした。没頭するようになったのは、大学に入学して実家を出てからです。それまで遊べなかっただけにのめり込んで、ああ、やっぱりゲームが好きだなあと実感しましたね。

―大学時代は四六時中ゲームをするような生活を?

というわけではありませんでした。小学生から体操競技を続けていて、大学でも体操部に所属していたんです。体育会系なので練習も多く、一週間のうち、6日間練習、1日ゲームみたいなライフサイクルを送っていました。

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学生時代は体操部に所属していた

就職後はしばらく運動から離れていたのですが、どうしてもゲームキャラのコスプレがしたくて、社会人3年目くらいからジムに通い始めたんです。

筋肉質な自分の体を活かしてマッチョなキャラのコスプレをしたいな、と。コスプレとは別に、フィジークという、上半身の肉体美を競う大会への出場もめざしていました。

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メンズフィジークのノービス部門で3位入賞した際のえぬわたさん(非常にざっくり説明すると、ボディビルはゴリマッチョ、フィジークは細マッチョの美しさを競う大会)。
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―リングフィット アドベンチャーのRTAに挑戦したきっかけはなんだったのでしょうか?

当時は週6でジムに通っていたのですが、コロナでいけなくなってしまったんです。そこで、自宅で筋トレする手段を探しているときに、買うだけ買って放置してしまっていたリングフィット アドベンチャーが目にとまりました。

それより前にリングフィット アドベンチャーのRTA自体は見たことがあって。その時はコンテンツとして単純に楽しんで視聴していたのですが、実際に自分で遊んでみると「動画の人より上手いのでは?」と思うようになりました。

そこで、改めて見直してみるとやっぱり動画よりも早かった。記録を目指し始めたのはそれからですね。