移住すべきは「今でしょ」
決行すべきはいつか。移住することを決めたあと、そのタイミングに迷う人は少なからずいる。そんな人から「移住のタイミングはいつが適切か」と問われれば、筆者は「今でしょ」と間違いなく答える。
これは決して冗談ではない。移住は誰にとってもそれなりに大きな決定であって、準備すべきことも多いし、予測できないトラブルも多々起こる。おまけに大きな出費を伴うことがほとんどなので、これはどうしよう、あれはどうなるだろうと、考えるべきことや不安を感じることが非常に多くなる。
言い換えれば、移住とは不確定要素が多い作業なのだ。ゆえに、それらを挙げ連ねて、心配をしようと思えばいくらでもできてしまうし、時間があればあるほど、人はそのような不安、心配を頭に浮かべ、移住をしない理由をなぜだか並べ立てようとする。
だがそれはネガティブな妄想ばかりであることが多いし、そういうときには大抵、移住を実現したときのポジティブな収穫が抜け落ちていることが多い。だからこそ、ベストなタイミングは“今”なのだ。
今すぐ行動を起こしてしまえば、不安を抱き、心配をする時間はなくなる。やらない理由を挙げ続ける時間を強制的になくしてしまおう。
この気持ちは、転職をした経験がある人なら理解できるかもしれない。転職はしたいが、いざ会社が変わるとこんなネガティブ要因が自分を襲うかもしれない。そう考えた経験が誰しもきっとあるに違いない。そして長く考えれば考えるほど、転職を推進する自分の中のエネルギーが失われていく。
移住にしても転職にしても、予想通りかもしれないし、そうならないかもしれない。要は吉と出るか凶と出るか分からないのである。だが、移住ならやってみてダメであれば元に戻ればいいのだから、無謀なギャンブルとも言えない。だからこそ移住すべきなのは常に“今”なのである。