トルコで植毛も…「えいや!」の人生哲学

──離婚後は、どのような生活を送っていたんでしょうか?

離婚して半年間は、独身の友人宅に居候させてもらっていました。その後、元妻と娘が住むマンションの階下に引っ越して、共同親権で娘を育てました。ちょうどその頃に、スタンダップコメディにも挑戦し始めたんです。

──番組でもおっしゃっていた「チャレンジしないと心が死ぬ」という言葉が、とても印象的でした。

肝心なときは、全部「えいや!」の精神で乗り越えてきました。振り返ってみると、すごく楽しい人生だったと思います。伊藤忠を辞めてアメリカに行ったことも、コメディアンになったことも、『あいの里』に出演したことも。大事なのは、「もうこのピリオドは終わったんだ」と区切りをつけて、前を向くことだと思います。

「えいや!」の精神で人生を乗り越えてきた「マンハッタン」ことRyo Hayashiさん。今年トルコで植毛にもチャレンジした
「えいや!」の精神で人生を乗り越えてきた「マンハッタン」ことRyo Hayashiさん。今年トルコで植毛にもチャレンジした
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──最近では、トルコで植毛もされたそうですが、これも「えいや!」の精神だったんですか?

まさにそうですね。『あいの里』に出演していたときから、「ビジュ的にキツイな」と気になっていて。どうせなら本場のトルコでやろうと思って、今年4月にイスタンブールに3泊して、植毛してきました。後頭部の毛を4000株(グラフト)移植して、旅費や宿泊費込みで、全部で100万円くらい。トルコは植毛で有名で、欧米などに比べて費用を抑えやすいので、おすすめですよ。

──今後、「えいや!」してみたいことはありますか?

コメディアンになること自体が「えいや!」だったので、今は毎日が「えいや!」状態です(笑)。でも、スタンダップコメディはまだ日本では十分に根付いていないので、これから日本の先駆けになりたいと思っています。

──「もう若くないから」と挑戦をあきらめてしまう人たちに、最後にメッセージをお願いします。

変わることを恐れないことです。日本って、「40年続けてきて立派だ」という匠の世界じゃないですか。でも、それは安心できる場所にいるからこそ感じる痛みでもあるんですよ。だからこそ、自分のコンフォートゾーンから飛び出す勇気を持つこと。意識的にそこから出る機会を増やしていくこと。

そうすれば、何歳からだって恋は始められます。だって、いくつになったって新しい世界を見たくないですか?

取材・文/木下未希 撮影/村上庄吾