「今回の問題の本質を心の底から理解し、そして自分を変え続けています」
会見で「当選すればパワハラの責任は解消されると考えているのか」と聞いてみると、山中氏は「パワハラに対する私が起こした過去のこの過ちに関して、生涯許されるものではないと思います」と答えた。
だが、それほどの責任があると言いながら、パワハラは清算されたとはいえない状態だ。山中氏は最初にパワハラを告発した当時の人事部長、久保田淳氏(現こども青少年局企画部長)らに直接謝罪した。
だが久保田氏は9月3日、公用車の運転手が山中氏から怒鳴られるなどのパワハラを受けストレス障害になっていたが、個人が特定される恐れがあるため第三者委の報告書ではこの被害は言及されていないと公表。久保田氏によれば被害は「全ての職位の人間」に及んでおり、第三者委調査では全容は分かっていないという。
加害者がまた市長になったら、どうして再発を防げるのか、との当然の疑問が会見では続いた。すると山中氏は「私がハラスメント加害者であり、そしてなぜこの問題が起こったのかを理解しているから行なえる対策があります」と主張。“加害者ならでは”の対策を講じられると言い始めた。
山中氏はその理由について、第三者委報告が出た後「(自分は)今回の問題の本質を心の底から理解し、そして自分を変え続けています」と説明する。
だが第三者委は報告で、山中市長が人事権を振り回す際に「粛清」との言葉を使ったと指摘しているが、山中氏は、同委報告の内容は受け入れると言いながらも「私がそういう発言をしたかどうかについて私自身は記憶がありません」と言う。
被害者の記憶に刻まれた脅しの言葉を忘れながら、“問題の本質”は理解しているというのだ。
さらに山中氏は会見で「市民団体の皆様からご要望をいただいてから、私、出馬を決断いたしました」と説明した。9月25日に市民団体「市⺠のための横浜市政を進める会」から出馬を要請されたことを指すとみられるが、地元記者はこの説明に疑問を口にする。
「山中氏は9月11日から数日間、鉄道の駅で通勤客にあいさつをする『駅立ち』をしていたのが目撃されています。ひたすら謝罪の言葉を言っていたようです。これは選挙を意識した行動ではないでしょうか」(地元記者)













