青木一彦氏の参院幹事長就任に石井氏は「ショックを受けていた」
石井氏が中心となり、4月に、新グループ「自由民主党参議院クラブ」が立ち上がると、高市総理の疑念はさらに深まっていったという。
「旧知の議員に『反高市の動きなの?』と問い合わせるなど、かなり気にしていたそうです。実際は、参議院クラブ自体は、これまでの旧派閥とは違う体制になる中で、参院自民党の運営を円滑化することを目的に設立されたものとされます。旧派閥のように、頻繁に活動をしていたわけでもない。
それでも、高市総理が気にする背景には、石井氏と敵対関係にある、世耕弘成衆院議員の影響を受けているのではないかという見方も広がったことがあります。
参議院クラブには、いまだに参院自民党に一定の影響力を及ぼそうとする世耕氏への対抗という側面もあったのは事実です。高市総理を擁護するYouTubeチャンネルなどでも、石井氏らの動きを『反高市の動き』とレッテル貼りするような論調も目立った」(同前)
こうした中で、党役員人事が近づくにつれて、石井氏の更迭論が相次いで報じられるようになった。
「本来は、参院からの入閣候補は、参院幹事長である石井氏がとりまとめて、松山政司会長に上申する。しかし、今回は、更迭前提だったため、石井氏によるとりまとめはなかったそうです」(別の自民党参院ベテラン議員)
とはいえ、総理の意向があったとしても、自民党の党則上、参院の人事は、参院会長が決めることになっている。つまりは、松山政司参院会長(旧宏池会)に決定権がある。
「総理の意向を背景に、一時は麻生派の有村治子前総務会長の参院幹事長起用が浮上しましたが、本人が固辞しました。他党との折衝が必要になる参院幹事長は、国対の役職経験がないと難しいのも一因でしょう。
こうした中、浮上したのが参院議運委員長を務めていた青木一彦氏でした。青木氏は“参院のドン”と言われた青木幹雄元参院幹事長の息子で、石井氏と同様に、参院平成研(旧茂木派)の出身です。二人の表面上の関係は良好とみられていた。
ところが、今回、石井氏は、青木氏が後任となることを全く根回しされておらず、ショックを受けていたそうです。石井氏に近い議員の間では、青木氏の『裏切り』と捉える向きまで出てきています」(同前)












