「ダメだけどイヤじゃない人が集まってそれぞれダメなことしてるのは楽しかったな」
「春日のやり方は絶対間違いではない!味で黙らせる!」とメモでも強気な春日ではあったが、表面が真っ黒になった肉をいざ切ってみると、中身は真っ赤。買った時とほぼ変わっていない生のまま。結局、普通に切ってフライパンで焼くことになってしまうのだ。
他のメンバーもバーベキューのノウハウが乏しいため、焼く順番もチグハグで「こんなはずじゃない」状態が続く。有吉はバーベキューで焼きそばをやっても失敗するのを何度も見てきたからと、持ち込んできたカップ焼きそばを作る始末。
これにはガクも「有吉さんは効率厨すぎる」とメモ。
そうした中で終始、もっとも「常識人」な反応をしていたのが、きょんちぃだったのも面白かった。
スタジオで見ていたせいやも「このチームをもってしても、バーベキューはこんな切り裂くんやな」と言うように、ドライブ中のいい感じの雰囲気とは程遠いものになってしまうのだ。
それでも、春日が買い込んだ大量のランチパックを焼き、中身が何かわからないまま食べたりと楽しんでいた。肉を焼いていてその輪に入れなかった春日は切なそうな顔でメモする。
「焼きランチパックで盛り上がっているが誰も春日に感謝しない。あの時買うのに反対してた奴いたぞ。焼いている春日を誰も見ない」
バーベキューが終わり、「完敗だった。来た時よりも腹が減っている」と失敗を認めるメモを残す春日。
一方でガクは「バーベキューには誰一人向いてないけど、楽しいメンバーだ。悪い人は1人もいない」、きょんちぃは「こんな長い時間一緒にいてつまんない時間1秒もなかったの奇跡なんだけど」と後味は決して悪くなかった。
有吉はドライブの途中、何も起こらないことを危惧し「やっぱりイヤな奴って必要悪なのかもな、仕事には」とメモしていたが、最後にはこう書いていた。
「ダメだけどイヤじゃない人が集まってそれぞれダメなことしてるのは楽しかったな」
そう、別にイヤなことをして対立するような“刺激”がなくったって、番組は抜群に面白くなる。
「奇人」春日の“暴走”などでチームが崩壊しなかったのは、それを面白がる懐の深さがあったからだろう。
「ダメ」な部分を批判し攻撃するのではなく、笑い合えばいい。ただそれだけでいいのだ。
文/戸部田誠(てれびのスキマ)

















