補充したそばからグッズがなくなる

「印象的だったのは『想像以上に人が多い』ということでした。キャパいっぱいまで枠を設けていたのかもしれません」

ただ、人の多さに反して、展示室内で大きな混乱が起きていたわけではなかった。

「展示室に入ってからはスムーズで、人は多いものの、作品やキャプションを一つ一つ見ていても特に急かされることはありませんでした」

《真珠の耳飾りの少女》の展示室に入ってからは列の進みがゆっくりとなり、作品の前までは約20分。それでも、待っている間に作品の説明や見どころを読むことができ、「苦ではなかった」という。

展覧会の目玉《真珠の耳飾りの少女》に並ぶ列
展覧会の目玉《真珠の耳飾りの少女》に並ぶ列

作品の前でも来場者同士が譲り合い、比較的ゆっくりと鑑賞・撮影できたそうだ。一方、展示を見終えたあとのミュージアムショップは、まったく様子が違った。

「売り場自体が広いとは言えず、入場制限をしていても歩くのも困難で、グッズをゆっくり見るというのは正直難しい状況でした」

特に気になったのが、買い物かごの少なさ。入場者数に対してかごが足りず、ショップの入口付近では、スタッフにかごがないか尋ねたり、補充を待ったりする人が滞留。かごを確保できず、両手で商品を抱えて買い物をする人も多かったという。

「レジ待ち中に何度も商品を落としてしまっている人などもいて、この点はかなり悪い印象として残っています」

さらに、コラボ商品の周辺でも人の流れが止まった。人気のミッフィーのぬいぐるみなどは、スタッフが補充すると客が次々に手を伸ばし、すぐになくなる状態だったという。

レジ待ちの列はその後も伸び、5階から階段を下り、4階にも折り返しの列ができていた。トコさん自身も、レジを終えるまでに約1時間かかった。

「買ったグッズ自体はどれも満足のいくものでしたが、買い物の経験としては疲れてしまうものではありました」

ミッフィーのコラボぬいぐるみ
ミッフィーのコラボぬいぐるみ

では、こうした混雑を主催者側はどう受け止めているのか。

「ここまでの混雑を想定していたのか」「来場者からはどのような声が届いているのか」などについて、フェルメール展広報事務局を通じて主催者に質問した。