移住のきっかけは“のびのびとした子育て環境”

――先日の7月28日に発生した熊本地震からしばらく経ちましたが、その後の状況はいかがですか?

スザンヌ(以下、同) 今は大丈夫です。地震の翌日には自宅も水が出るようになりましたし、電気も通ったので、生活できています。

――ご無事で何よりです。熊本では10年前の2016年にも大きな地震がありました。当時はすでに熊本に戻られ、経営していたカフェも被害を受けたそうですが、どのような状況だったのでしょうか。

10年前の熊本地震のときは、熊本には住んでいたんですが、ちょうど仕事で福岡にいて、揺れを直接感じたわけではなかったんです。ただ、まだ小さかった息子が熊本にいたので、離れ離れですごく心配でした。普段なら福岡から熊本まで車で1時間半くらいなんですけど、そのときは(渋滞で)6時間くらいかけて帰ったのをよく覚えています。

自宅に戻ると、食器などが散乱していて、家の中はぐちゃぐちゃの状態でした。当時経営していたカフェも被害を受けて、最終的には営業を断念することになりました。

中学生になった息子さんの入学式にて(写真/本人Instagramより)
中学生になった息子さんの入学式にて(写真/本人Instagramより)
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――その前年の2015年、東京から地元・熊本へ生活の拠点を移されています。移住のきっかけはなんだったのでしょうか。

離婚をきっかけに、子どもとふたりきりでの生活が始まったんですが、東京でひとりで子どもを育てていくっていう想像が当時はまったくできなくて。

もちろん東京のほうが仕事はしやすいし、お友達もたくさんいました。でも、熊本には母や妹がいるので、私と息子のふたりだけではなく、家族みんなで子育てできる環境のほうがいいんじゃないかなと思ったんです。

あと、自分が育ったように、息子にも熊本の自然のなかでのびのびと育ってほしいという思いもありました。東京だと、公園の遊具ですら順番待ちだったり、ボール遊びができなかったりすることもありますよね。一方で熊本なら、一歩外に出れば昆虫採集もできるし、山や海も近い。自然に触れながらのびのび遊べる環境が身近にあるんです。

熊本県内のグルメイベントにて(写真/本人Instagramより)
熊本県内のグルメイベントにて(写真/本人Instagramより)

――実際に移住してみて、東京と比べるとデメリットに感じることはありませんでしたか?

子どもがチャレンジできることの選択肢が多いのは、やっぱり東京だと思います。特にクリエイティブ系の習い事なんかは、熊本だとまだ選択肢が少なくて。

でも、その中で自分なりに夢中になれるものに出合えたらいいなと思っています。実際、中学生になった息子は今、部活動のバレーボールを熱心にやっていて。そうやって一生懸命になれるものができたことは良かったなと思いますね。