命拾いした心筋梗塞と透析時間への思い

ダース 透析の要とも言われるシャントのメンテナンスは、何かされているんですか。

義太夫 僕はこれまでに、シャントの手術を4回繰り返しているんです。血管が狭くなるたび、PTA手術で血管を広げる治療も受けています。

ダース 最初のシャントは、どこに作ったのですか。

義太夫 最初は利き腕と反対側に作りました。でも詰まってしまえば、反対の腕に作らざるを得ない。4回手術をして、自分の血管を使えるのは今のものが最後です。これが使えなくなったら、カテーテルか人口血管になると言われています。

ダース 血管を長持ちさせるために、気をつけていることはありますか。

義太夫 シャントのある腕で重いものを持たない、血流の音を確認する、といったことはすっかり身についています。あとは、血管のトレーニングもしています。スポンジ状のボールをギュッと握るんです。血管も筋肉だから、鍛えることが大事なんだそうです。

透析の要となる血管のメンテナンスについて話すダースさんと義太夫さん
透析の要となる血管のメンテナンスについて話すダースさんと義太夫さん

ダース 義太夫さんは、心筋梗塞も経験されていますよね。

義太夫 ええ。透析日にクリニックで検査を受けたら、上の血圧が70しかなくて、担当医から「今日は透析を受けずに、そのまま病院へ行ってください」と言われました。救急搬送された先で心筋梗塞が2ケ所見つかり、緊急手術に。偶然クリニックで見つかったから命拾いしましたが、自宅だったらと思うとゾッとします。

ダース その後は、どのくらい入院されたんですか。

義太夫 40日入院して、リハビリもけっこうきつかったです。ただ、その後、透析時間が5時間から4時間に短縮されたんです。それまでは本当に長かったので、1時間短くなったのは大きかったですね。

ダース 時間の負担は、透析を続けるうえで大きいですよね。

義太夫 本当にそうだよね。夜間に寝ている間に透析を受けられるクリニックや、在宅透析の話を聞くと、やっぱりうらやましいですね。週3回、1回4時間や5時間の透析は大変です。でも本来の腎臓はずっと働いているわけですから、週15時間では完全にはカバーできない。だからこそ、もっと生活に合わせて透析できる選択肢が増えたらいいなと思います。