「コンビニ天国!!の巻」(ジャンプ・コミックス96巻収録)
今回は、コンビニでの弁当販売にまつわる両さんの悪だくみとその顛末をお届けする。
昨年、日本のコンビニチェーン「セブンイレブン」の第1号店(現在でも東都江東区豊洲で営業中!)がオープン50周年を迎えた。
本作が描かれた平成7年(1995年)は、コンビニが世に現れて20年が経過し、コンビニの店舗数が爆発的に増加し、壮絶なコンビニ戦国時代がはじまったタイミングだ。本作を読むと、コンビニが勢いを増していった時代の様子が生き生きと描写されている。
一方で、入り口脇の書棚に雑誌やコミックスがびっしりと並び、音楽や映像を収めるための媒体「テープ」が売られている……といった、現在ではあまり目にすることのできない描写も見受けられる。
ちなみに1990年代後半を迎えると、ATMやコピー機、マルチメディア端末などの導入、映画やコンサートのチケットやCD、ゲームソフト販売など、コンビニで取り扱う商品やサービスが一気に拡張されていく。
『こち亀』には、本作以外にもコンビニを舞台にした傑作がたくさん! 描かれた当時のコンビニ事情も読み取れるので、一読をお勧めする。
1980年代のコンビニ模様は!?
両さんたちがコンビニを狙う強盗と対決! 24時間営業やPOS(販売時点情報管理)が普及していった時代に描かれた一作だが、店が「深夜スーパー」と呼ばれている点に注目。1986年の作品。
「スーパー強盗撃退作戦の巻」(ジャンプ・コミックス51巻収録)
コンビニと派出所の共通点とは!?
24時間開いていて利便性・安全性を兼ね備えた派出所が、市民が集う場所に? 両さんの提案で、派出所にコンビニの機能を持たせてみることに。好調な売り上げに気をよくした両さんは……!? 1997年の作品。
「派出所コンビニ化計画!!の巻」(ジャンプ・コミックス106巻収録)
レジのおじさんVS両さんの一騎打ち!
POSを凌駕する顧客情報処理能力を誇る「レジ王」こと山田と、店のヘビーユーザー「客王」こと両さんの、鬼気迫るやりとりに注目!! 2002年の作品。
「現代コンビニ人生模様の巻」(ジャンプ・コミックス129巻収録)
それでは次のページから、平成7年のコンビニを舞台にした両さんのたくらみをお楽しみください!!