「思い出写真の巻」(ジャンプ・コミックス31巻収録)
今回は、両さんが葛飾署に配属になった日をめぐる、大原部長の回想話とお届けする。
配属になり署に着くやいなや、両さんは護送される犯罪者といさかいを起こし、拳銃をぶっ放す。そして配属書と始末書を同時に提出するという、前代未聞の警察官が爆誕したのだ。
本作では、そんな「伝説」のはじまりの日の騒動を、たっぷりとお楽しみいただける。
ちなみに、本作が描かれたのは1982年。本作の部長の回想は、ふた昔前のできごととして描かれている。当然のことながら、亀有の町の様子は、1950年代から1960年代初頭の、活気に満ちたザ・昭和の日本だ。
電気屋の店先にはカラーテレビが誇らしげに展示され、オート三輪自動車やカミナリ族が走り回り、新東宝や日活の映画が封切りとなり、粉末飲料「渡辺のジュースの素」の広告看板がデカデカと掲げられている……。
アラ還どころか、アラ古希クラスの高齢者でないとわからないかもしれない描写の連続だが、実に生き生きと、魅力たっぷりに描かれているぞ。
それでは次のページから、若き日の両さんが大暴れするお話をお楽しみください!!