「スーパーバイオリニスト両津!!の巻」(ジャンプ・コミックス155巻収録)
今回は、署の音楽会にのぞむ両さんがその音楽的才能を部長からコケにされ、一念発起して凄腕のバイオリン演奏家を目指すお話をお届けする。
本作で両さんが挑戦する楽器は、バイオリンだ。
バイオリンは16世紀半ばにほぼ現在の姿となった楽器で、4本の弦を弓でこすって音を鳴らす「擦弦(さつげん)楽器」の一種だ。ちなみにギターのように弦を弾いて音を出す楽器は「撥弦(はつげん)楽器」という。
人間の声同様に耳に馴染む音色で、音の強弱やフレーズの速度、音域などのいずれにも優れ、オーケストラの弦楽器セクションでは主役ともいえるポジションを務める。
それだけにその魅力を引き出すには、微妙な音色やニュアンスを表現する繊細かつ大胆な演奏者のセンスと技術が不可欠だ。
両さんは、はたしてバイオリンの名手になることはできるのか……?
なお、作中でも触れられているが、本作に登場する名バイオリニストのガンディーニは、麗子のバイオリンの師だ。
かつて「ストラディバリ狂騒曲!の巻」(ジャンプ・コミックス85巻収録)で来日した際、両さんとはすっかり意気投合した仲の好漢だ。こちらのエピソードも機会があれば、一読をおススメする。
それでは次のページから、両さんのバイオリンへの猛チャレンジをお楽しみください!!