「なんてたって愛(アイ)ドールの巻」(ジャンプ・コミックス49巻収録)

今回は、重度のドールコレクター・矢野のコレクションにまつわる騒動をお届けする。

矢野は、「ドール評論家」を自称。アメリカの人形「バービー」や「G.I.ジョー」などを大量に所有・研究している。

ほしいアイテムのためなら金に糸目はつけないし、他人には理解してもらえそうにない深い知識と強いこだわりを持っている。まさに「マニアのほそ道」を歩んでいる男だといえるだろう。

一方、本作にはドールの解説を務める謎のキャラ、馬美人魚熊三郎(ばびにんぎょ・くまさぶろう)が登場する。その正体は一目瞭然だが、『こち亀』にはときおり、こういった解説キャラが出現する。

10月7日からお届けしている「両さんの超合金講座の巻」(ジャンプ・コミックス105巻収録)における超電磁・スピン・ハゲスター、「人形道入門の巻」(ジャンプ・コミックス37巻収録)でG.I.ジョーを語るジョー山中、「ときめき変態(ヘンタイ)クラブの巻」(ジャンプ・コミックス51巻収録)でリカちゃん人形を紹介するパトリシア・両津、「美少女フィギュアに超夢中♡の巻」(ジャンプ・コミックス102巻収録)の絵路井(えろい)・フィギュア・ゲットシュタイン、「疾走!両さん自転車!!の巻」(ジャンプ・コミックス133巻収録)で、ラジコン自転車に情熱を燃やすサイクル丸金(まるきん)……。

さらには玩具以外のジャンルでも、10月8日からお届けしている「わしらカセット世代の巻」(ジャンプ・コミックス177巻収録)でラジカセの歴史について熱弁するラジハカ夫(お)、工場評論家、将棋解説など、さまざまなジャンルに分布した、妙な解説のオッサンが多数存在している。

「両さんの超合金講座の巻」より。超電磁・スピン・ハゲスター。元ネタは合体ロボットアニメの金字塔『超電子ロボ コン・バトラーV(ブイ)』の主役ロボットが放つ必殺技「超電磁スピン」だ
「両さんの超合金講座の巻」より。超電磁・スピン・ハゲスター。元ネタは合体ロボットアニメの金字塔『超電子ロボ コン・バトラーV(ブイ)』の主役ロボットが放つ必殺技「超電磁スピン」だ

それでは次のページから、ドールコレクターの深すぎる愛情と巻き起こる珍事件をお楽しみください!!