「材料の重さだけで400万円を超えるはずが…」

堀江容疑者は11日昼前、高島屋本館8階の展示・即売会場でアクリル製のショーケースの中に保管されていた茶わんをリュックサックに詰めて盗んだ疑いがもたれている。

ショーケースは施錠されておらず、茶わんがなくなっていることに警備員が気づいたのは20分も経ってからで、杜撰な管理体制もやり玉に挙がっている。

「防犯カメラの映像に映っていた男を追っていた警視庁は13日に堀江容疑者を見つけ、任意同行の末、逮捕しています。本人は『盗んだ茶わんでお茶を飲もうとも思ったが換金した』『盗んだ当日に180万円で売った』と供述しています。茶わんを持って大黄金展の会場を出た後、江東区内の買取店で売ったとみられています」(社会部記者)

堀江容疑者(本人SNSより)
堀江容疑者(本人SNSより)
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堀江容疑者が11日の何時ごろに売ったかはよくわかっていないが、同日夕方からテレビやネットで事件は大きく報じられていた。

「ふだんから生活に苦しかった堀江容疑者は任意同行に応じたとき、130万円を所持していたので、これが茶わんを売って得た金である可能性は高いです。茶わんは江東区内の買取店から転売され、15日に上野の別の買取店でみつかりました」(同前)

また、茶わんは重さが約380グラムあったとされるが、「地金は今、1グラムあたりの店頭買取価格が12000円を超えています。重さだけでも400万円の価値があるはずですから、供述どおり180万円で売ったのなら安すぎますね」と関係者は話す。

集英社オンラインの取材に応じた堀江容疑者の父親によると、堀江容疑者は心身に不調を抱え、働いても長く続かないため、生活保護を受けるなど、父親とふたりで苦しい生活を送っていた。

父親は「息子には借金が、最後に聞いたのは150(万)あるとか(言っていた)。何に使ったのかは聞いていない」と話しており、この話が本当ならば、借金額をやや上回る値段で売ったことになる。

堀江容疑者の自宅
堀江容疑者の自宅