健康食品や美容商材、健康器具なども販売

「許せない」
この一報にそう怒りをにじませるのは、関容疑者が代表を務めた団体の関係者だ。

「同意のもとだなんて、そんなものがあるはずがありません。関が手をかけたのは中学3年の少女ですよ。少女は、関のマインドコントロールで正常な判断ができない状況に追い込まれていたのです。関はそんな少女の弱みにつけ込み、卑劣な犯行に及んだのです」

この関係者によると、少女は親族の影響で、2021年ごろに関容疑者が代表を務める団体の会員になった。

関容疑者は東京や静岡、滋賀など各地で「セミナー」を開催。「明主様」と称する神への帰依を会員に求め、自らは「メシア代行」などと預言者のような存在として振る舞い、会員らに「浄霊」などのスピリチュアルな施術を行っていた。「病気が治る」「売上が上がる」「天変地異から守られる」などの効能を謳ったペンダントを販売していた。

ステージで熱弁する関容疑者(本人SNSより)
ステージで熱弁する関容疑者(本人SNSより)

セミナーは団体内で「神様研修」などと呼ばれ、親子で参加する会員もいたという。

「関は、そうした団体の代表としての顔だけでなく、『株式会社みろくてらす』という会社を運営する経営者としての顔も持っていました。そこでは健康食品や美容商材、健康器具などを販売しています」

現在は閲覧できなくなっている同団体のホームページでは、「自然の力で世界を照らす」などと喧伝し、自らの経歴をこう紹介していた。

《■18年間の宣教師の活動終了 ■8年前、38歳で社会に出てマイナスから起業 ■初年度で健康美容商材で億へ法人化する ■現在3つの事業で36億の流通 ■法人は5社を経営 ■太陽の光で世界中を照らす事業へ変化進化》