「朝の8時ごろに仕事が終わり、その日の夜に飲みにでも行ったのでしょう」
事件が起きたのは、群馬県高崎市にあるJR高崎駅西口ロータリーの一角。8日の午後20時10分ごろ、10代女性がテイクアウトした牛丼をベンチに置き、友人2人と談笑していたところ、魔の手が忍びよってきた――。
「柴山隼一容疑者は酒に酔っていて、面識のない10代女性とその友人に声をかけ、なぜか女性がベンチの上に置いていた牛丼を盗んで食べだした。さらに逃げ出そうとした女性に抱きついて体を触るなどの行為をしたとして、高崎署は9日、窃盗と不同意わいせつの疑いで逮捕した。牛丼窃盗事件とわいせつ事件の組み合わせはあまりにも珍しく、事件の一報はネットで大炎上しました」(社会部記者)
女性が付近の交番に「知らない男性に体を触られた」と届け出たことで事件は発覚。駆けつけた警察官に柴山容疑者は逮捕されたが、実はこの男性、前橋市消防局東消防署で副士長として勤務している現役の消防士だったという。
同署の責任者の男性(50代)はこう語る。
「柴山が前橋市の消防局員になったのは今からおよそ5年前。ここ(東消防署)の配属になってからは、救助小隊(レスキュー隊)として勤務していました。自分は班がちがうので一緒に仕事をしたことはありませんが、これまで問題行動があったとは聞いていませんし、真面目に頑張っていたんだと思います。それこそ、勤務交代時に顔を合わせるときには『おはようございます!』としっかり挨拶もしてくれる子だったので…」
そんな周囲からの信頼も厚い柴山容疑者が“前代未聞”の事件を起こしたのは、当直明けの日だったという。
「前橋市の消防局は『一勤一休』の勤務形態なので、朝の8時ごろに仕事が終わり、その日の夜に飲みにでも行ったのでしょう。事件の詳細についてまだ詳しく聞いていませんが、自分には、翌日の朝に上司からそういう事件の報告があったという感じで…。まだ具体的な処分についても決まっていませんが、消防職員とは地域の方たちの安全を守る仕事でありながら、このようなことが起きてしまったことについては誠に申し訳なく思っております」(同上)