ホストになった理由は600万円の借金
――かつて“目ヂカラ王”とまで呼ばれた頼朝さんですが、髪型も服装も、なんだかイメージが変わりましたね。
頼朝(以下、同) 10年前にいったん歌舞伎町を離れて、銀座でさまざまな業種のプロデュース業を始めたころ、実は自らの戦略で整形して二重まぶたの幅を狭めたんです。
銀座でビジネスするのにあの“目ヂカラ”は必要ないと思って(笑)。
もう少し優しい目で柔らかい表情が少しでもできるように、キャラ設定を変えました。
黒髪が常識の街ですが、目立ちはしないといけないので髪はハイトーンという(笑)。
――二重まぶたを逆に狭めるなんて頼朝さんくらいです(笑)。銀座ではどんなビジネスを?
飲食店などのコンサルやプロデュースですね。今回の取材場所のこのカフェもそうですし、それとコロナ前まで、「NINE CONTINUE」というファッション雑誌のプロデューサーもやってます。
――歌舞伎町で身を立てて、銀座を拠点に実業家としても成功をおさめた。
そうです。ただ、今は「groupdandy」(グループダンディ。かつて在籍していた「TOPDANDY」などを経営していたグループ)の「GMC」という店のホスト教育を今年から頼まれていて、歌舞伎町でも活動してます。店舗の代表から「従業員のモチベーションを上げてくれ」と、ものすごくファジーな注文で(苦笑)。でもそういうオーダーに答えるのも好きなんです。
――また歌舞伎町でお店のプロデュースなどもありそうですね。
そうなんですよ。いろんな人から「そろそろ(ホストクラブの)店をやらないか?」と誘われます。いつになるかわからないけど、またやりたいとは思ってます。
ただ、この10年ずっと銀座にいたから、やるにしてもまずは歌舞伎町の現状を改めて知ることからですが、僕がやるなら業界の未来をつくるものでないと意味がないと思ってます。
――そんなゆかりの歌舞伎町でホスト人生をスタートさせたきっかけは?
学生のときからブランド系の服が好きで、金を使いまくってたんです。マルイで36回払いで買いまくったりとか。それに学費や芸能絡みの詐欺にもあったりして、気がついたら借金が600万円に膨れ上がってたんですよ。