自身がプロデユースするアイドルグループのメンバーだったA子さん(18)に対し、わいせつ行為をしたとして警視庁は3月1日、児童福祉法違反の容疑で、タレント事務所を実質、経営する代表社員・星野友志容疑者(37)を逮捕したことを発表した。
逮捕容疑は2020年10月と2022年5月、当時18歳未満だったA子さんに千代田区のマンションなどでわいせつ行為をした疑い。犯行現場となったマンションは事務所が所属タレントの寮として借り、A子さんを住まわせていた。昨年11月にグループを脱退したA子さんが警視庁に相談し、事件は発覚した。
〈所属アイドルに200回わいせつ行為で逮捕〉「若ければ若いほどいい」敏腕ロリコンプロデューサー(37)のウラの顔「被害少女は楽屋で突然嗚咽した…」「P本人は偽名で活動も」
クビを宣告した事務所所属の少女に「ほっぺにキスをしたら許す」と持ちかけ、以降わいせつ行為はエスカレート。表向きは“いい人”で通っていたロリコンプロデューサーが警視庁に逮捕された。
クビを宣告した後「ほっぺにキスをしたら許す」

移送される星野容疑者(FNNより)
「A子さんは中学生の頃から星野容疑者がプロデュースする地下アイドルグループに所属していたが、4年前A子さんの歌唱力に不満をもっていた星野容疑者はクビを宣告。A子さんが泣いて懇願すると『ほっぺにキスをしたら許す』と迫り、その後行為はエスカレートしていった。A子さんに対するわいせつ行為は約4年間で200回以上に及ぶ。A子さんがグループ脱退後の昨年11月に警察に相談したことで発覚した」(社会部記者)
作曲、演出、プロデユース業務を担当し、グループに対して絶大な権力をもっていた星野容疑者だが、業界では“新参者”だった。
「星野容疑者は、もともとハコ(ライブハウス)のPA(音響)さんで、共同経営者の女性と秋葉原でハコの運営をしていた。ハコは地下にあり、消防法の関係で撤退を言い渡され、4~5年ほど前から別の地域でハコの運営をしながらアイドル運営にも手をだしていた。
最初は運営のやり方がわからなくて、同業者にペコペコしていたが、売れてくると手の平を返し横柄になった。彼が手掛けたアイドルは対バンなどもやらず、独自の路線で進んでいたが、過激な衣装で歌わせたり、女の子に酷なことをさせていて、と周囲は心配していました。星野さんは一部から『ロリコン』の噂もありましたが、まさかこんなことをしていたとは……」(別の事務所関係者)

星野容疑者が会社名義で借りていたマンション
「アイドルは若ければ若いほどいい」とドヤ顔
アイドルグループ結成当時からイベントに通う常連ファンは、事件に驚き困惑する。
「星野容疑者は●●●●さん(※編集部伏字)と別の名前で呼ばれていて、ファンたちに慕われていました。ひとりで来ているファンに声をかけてくれたり、ライブをファンと一緒に見てコールもするし、盛り上がってくるとリフト(ファンを肩車して持ち上げる行為)をしたりと、かなり近い距離感で接してくれた。ライブ以外の時間も友人のようにファンに交じって世間話をしていて、グループのこれからやアイドルたちの売り方の話をしたり、運営として真面目な印象もありました。
それに星野容疑者は僕たちと話しているときに『A子の世界観や雰囲気を表現したい』と言っていたんです。だから大切に扱っていると思ってました。A子さんが活動を休止したときがあったのですが、その時は『A子は違った面でグループをサポートしてくれてる』と説明されました」

信頼していた星野容疑者の逮捕にショックを受けるファン
ファンからは信頼されていた星野容疑者だが、裏では当時、中学生だったA子さんを相手に権力を振りかざしてわいせつ行為を続けてきた。一時はA子さんも『洗脳状態』にあったと関係者は語る。
A子さんは警察に「要求に応じなければグループ内での立場や住まいを失うと思った」と話している
「A子さんはセンターを他のメンバーよりも多くやっていましたし、ロケも遠方まで連れていってもらったり、寮を準備してもらったりと優遇されており、グループはA子さんを中心にまわっていて、周囲からはやっかみがでている程でした。
ただ、ここ数年、病んだようなツイートをしていたり、自傷の痕があった。楽屋が一緒だったというアイドルからは、急に狂乱したかのようになったり嗚咽していたり、えづいて吐いてることもあったと聞いている。星野からの言動に耐えきれずにそういう行動をしていたのかもしれません。SNSをみると家族との関係もうまくいっておらず、中学の頃からやっていたアイドルが彼女にとっての居場所だったのかもしれません」(地下アイドル業界関係者)

2年前、同業者から地下アイドルのプロデューサーとしての成功法を聞かれた星野容疑者はドヤ顔でこう答えたという。
「アイドルは若ければ若いほどいい」
逮捕後、星野容疑者は調べに対し「弁護士に相談してから話したい」と認否を留保しているという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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