50ヵ国を500回以上訪れて知った日本の現状

TV番組の買い物企画では、欠かせない存在となった激安店の「業務スーパー」。順風満帆のはずの創業者が、なぜ縁もゆかりもないエネルギー業界に参入することになったのか? 

それは、沼田氏が神戸物産(業務スーパーの運営母体)の社長だった間に、商売を通じて50カ国をのべ500回以上も訪れたことがきっかけだった。世界の各地に、日本では感じることのない社会情勢の不安定さを感じたという。

「今の東アジアの問題を見ても、化石燃料(原油、石炭、ガスなど)が日本に来なくなるリスクは高いです。日本のエネルギー自給率は低いですから、もしエネルギーが不足したら、何千万人の方が亡くなるかもしれません。そういう状況が絶対に来ないなんて誰も言い切れない状態です」

アメリカのエネルギー自給率は104.4%、中国は80.2%もあるが、日本はわずか12%(2019年・国際エネルギー機関調べ)だ。

「子供たちにそんな危険な未来を残せないでしょ。低くすぎるエネルギー自給率をこのまま放っておくわけにはいかないんですよ。願わくば、寿命のある間に大切な人を守るために、自分のできることを全部やりたい」と、エネルギー業界に参入した理由を語った。

自己資金100憶にフランチャイズも投入。地熱発電事業に夢を託すカリスマ事業者_1
「業務スーパー(株式会社 神戸物産)」の会長を辞め、現在「株式会社 町おこしエネルギー」で地熱発電事業に乗り出した沼田昭二社長兼会長