車移動でも、エコノミークラス症候群になる

エコノミークラス症候群と聞くと飛行機のイメージがあるかもしれませんが、車で長時間のドライブでも注意が必要です。
また、病名としては、エコノミークラス症候群という名で知られていますが、実は深部静脈血栓症と肺塞栓症の2つに分かれます。

一番多いパターンは、深部静脈血栓症です。
脚の中には2つの静脈があるのですが、皮膚の浅いところを流れる表在静脈と筋肉や組織に包まれた深いところを流れる深部静脈があり、この深部静脈に血のかたまり(血栓)ができることを深部静脈血栓症と言います。

深部静脈の血流はどのように作り出せされているかというと、主にふくらはぎや足の筋肉の収縮が深部静脈を圧迫することで、血流が心臓に向かって流れていきます。
よくふくらはぎの筋肉にポンプ作用がある、足は第2の心臓と呼ばれているのは、こうしたわけです。

それが、長時間のドライブや渋滞の影響で、ずっと同じ姿勢で座っていると、足やふくらはぎを動かさないため、深部静脈の血流が止まってしまいます。
川の流れで例えると、よどんでしまっている状態です。
このように血管内の流れが悪くなり、血管の中に血のかたまりが作られて、そこに痛みや腫れが生じるのが深部静脈血栓症の症状です。

さらに高速道路の渋滞にはまってしまうと、トイレのことが心配になり、あまり水分を摂らないようにしてしまうと思います。

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こうして、さらに血液は濃縮状態のドロドロに。なので、こういった条件が揃ってしまう、ゴールデンウィーク期間中のロングドライブはエコノミークラス症候群に注意が必要なのです。