――今年の春、地元・静岡から上京。東京での生活は慣れましたか?
東京に来てから、あまり外に出なくなりました。静岡にいた頃は出かけてばかりだったんですけど、今は家にいるのが心地良すぎて……。
――家での過ごし方は?
Netflixをずーっと見ています。『ONE PIECE』のアニメを第1話から見始めて、最新話まで全部見ました。もう1周できるくらいの勢いでハマっていて。ここの場面でこう言うなぁとか、ひとりで見ながらセリフ言いますね(笑)。
――家に引きこもるイメージはないのですが、アニメ好きなのですか?
あまり見ないです。でも、『ONE PIECE』は弟が好きだったので、実家にいる頃は家族みんなで一緒に見ていました。最近、地元の女のコが家に遊びに来てくれたときも、友達がいるのにずっと見ちゃうんですよ(笑)。これから盛り上がるので、まだ見てない人も今が見るチャンスです。1030話以上続いていますが、1話20分くらいなのですぐですよ!
――1030話……。割とインドアなんですね?
家に帰ってアニメを見るのが楽しみになっている自分に、自分が一番びっくりしています。静岡にいたときはドライブに行って友達と話すのが好きだったので、それができないっていうのも大きいです。

自分の思いを伝えたことで強くなれた。グラビアアイドル櫻井音乃が乗り越えた「いじめ体験」
グラビアアイドル櫻井音乃が11月9日(水)にファースト写真集をリリース。春に地元・静岡から上京し、たった1年で環境や生活スタイルが目まぐるしく変化した。けれど、強い意思を持って突き進んでいく姿勢は、小学生のあの頃から変わっていない。

上京後の楽しみは『ONE PIECE』

焼津の黄昏時間
――地元・静岡と東京でここが違うなって思うところは?
空気が全然違うと思います。地元は静岡県の焼津なんですけど、海と山に囲まれているので、東京では行きたいときに海に行けないのは寂しいです。車で海に寄って波の音をただただ聞いたり、海沿いにあるひいおばあちゃんのお墓に手を合わせてから帰ったり、そういうひとりの黄昏時間が今はなくて。東京はどこに行っても人がいるじゃないですか(笑)。
――ひとりで考えたいときってありますよね。東京での黄昏時間は難しい?
東京の黄昏時間は、家でボケーっとするか『ONE PIECE』を見るかくらいですね。こっちは海まで行っても人が多すぎて……。焼津の海って、犬の散歩しているおじいちゃんが一人だけの日もあるくらい人が少ないんです。そこもいいなって思うし、ボーッとしながら犬の散歩するおじいちゃんを見ているだけで癒されます。
――仕事で東京に来るだけでなく、実際に住んでみると価値観変わりますよね。
地元にいた頃は東京に来るのが楽しくて、早く東京に出たいってずっと思っていました。でも今は静岡っていいところだなと思うことが多くなったので、東京に来て本当によかったなと思います。ひとり暮らしを始めてから、当たり前のようにご飯が出てくることのありがたさも知りました。ご飯を炊くのも、お湯を沸かすのすら面倒くさいときもあって(笑)。
――そんな変化の多い1年ですが今後、やってみたいことは?
演技のお仕事をやりたいです。少しずつですがドラマにも出させてもらえているので。
――ドラマの現場は緊張しますか?
行くまでは緊張しますが、いざ現場に入ったら緊張しないです。撮影の前の日とかは大変で、緊張しすぎてお腹が痛くなることがあります。でも行けば問題ないので、本番に強いタイプだと思います!
――「Miss World Japan」「女子高生ミスコン」ファイナリストなど、大きなオーディションでも舞台に立ってますもんね。
小学生のときは英語のスピーチを習っていたので、人前に立って表現すること自体に抵抗はなくて。小さい頃からやっていてよかったなって思います。

学校に行きたくなかった中学時代
――芸能界に興味を持ったのはいつからですか?
小学5年生からファッション誌『ニコ☆プチ』を読み出して、そのときに専属モデルだった、めるるさん(生見愛瑠)がイベントで静岡に来たんです。会いに行ったらやっぱりかわいくてキラキラしていて、こんな女のコになりたいなって憧れたのが最初だったと思います。オーディションを受けるようになって中2で1回、芸能事務所に入って。最初はモデル志望だったので、ヒールの高い靴を履いて歩くウォーキングレッスンが楽しかったのを覚えています。いつかはランウェイを歩きたいっていう夢は今でもありますね。
――中学2年生から事務所に入ってたんですね。
オーディションがある度に両親が東京に連れて行ってくれてたんですけど、大変だから事務所を探そうってことになって。中学に入ってから、部活でいじめられていたので、学校がつまらなくて、行きたくないって時期があったんです。芸能界で活躍する夢があるのにここにいるのはバカバカしいと思って、「芸能の道を頑張りたいので部活やめます」って部活を辞めました。そこから少しずつ自分に自信が持てるようになったんです。
――そうだったんですね。今は前向きでどちらかといえば強いイメージがあるので。
全然そんなことなかったです。すぐにめげていてガラスのハートみたいに弱かったと思います。「学校に行きたくない」って毎日泣いていたけど、ママに「行かなくなったら負けだよ」って言われると負けたくないって気持ちが勝っちゃって(笑)。絶対に負けないって思いながら学校に行ってました。SNSでグチグチとかはもう当時からあったんですよ。
――10代でその経験はつらいですね。
つらかったです。ひとりだったし、味方もいなくて。ある日いじめてくる子に対して「言いたいことがあるなら言ってよ」って自分の思いを話したんです。そこから強くなったなって思います。勇気を出して行動すれば何かが変わるかもしれない、諦めちゃダメって思いながら頑張ってきました。
――自分で一歩ずつ踏み出して強くなったんですね。
そう思います、心が強くなりました。それからは友達もできて無事に中学校生活を終え、高校では気の合う友達に出会えたから毎日が楽しくてしょうがなかったです。周りの人に惑わされず、自分の意思を持つことは大事だし、自分を信じることもすごく大事だなと思っています。
――向上心があるというか、いつも目標に向かって突き進んでいく感じがかっこいいですね。
大きな目標もありつつ、ちっちゃい目標も立てて1個ずつクリアしていくほうがいいかなと思って。少しずつ経験を重ねてだんだん大きくなれるように頑張りたいです。



取材・文/釣本知子 撮影/篠田直人 スタイリスト/木村美希子 ヘアメイク/澤田果穂(GiGGLE)
アザーカット/細居幸次郎
櫻井音乃1st写真集 Fanfare
櫻井 音乃

2022年11月9日発売
3,190円(税込)
A4判/112ページ
978-4-08-790096-5
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