「お高くとまってるな、自分。そんなん違うやろ!!」アイナ・ジ・エンドが語るBiSH解散後の未来、恋愛、結婚、やりたいこと全部聞いた!「海外で勉強して感性を育てたい」
今年6月29日の東京ドームでのライブをもって解散をする6人組ガールズグループ、BiSH。グループのほぼすべての楽曲の振り付けを担当するアイナ・ジ・エンドが語るこれまでとこれから。中編の今回は、解散後の活動についての想いなどを聞いた。
アイナ・ジ・エンド インタビュー#2
恋をしたいのではなく、人を愛したい
「これからの『夢』はわからない。BiSHが大好きだったし、BiSHの東京ドーム公演が夢でした。叶うことが決まったいま、終わったあとの夢がわからないんですよね」

解散後についての想いについて、アイナ・ジ・エンドはそう話す。
――7月以降、どうしていくのかは決まっていますか?
「感性を育てたいです。アイナ・ジ・エンドとしての活動は続けたいけれど、リリースに向けて準備をしてライブをするって日々はいったんお休みして、感性を育てる時間にしたいと思ってます。何をするかはまだ明確じゃないですけれど、海外で勉強してみたい。
いままで憧れてきた人のダンスを生で観てみたいとも思うし、妹がダンスしているから一緒に海外のレッスンを受けてみるのもいいなとも思う。勉強にこだわらずに、生活から感性を育てたいです」

――4年前には、恋愛で「文春砲」の標的になったこともありました。BiSHが終わったらオープンに恋愛していきたいとは?
「オープンに恋をしていきたいって願望はないです。どちらかというと、人を愛したい。
私、BiSHになってなかったらこんなに誕生日を祝ってもらうこともなかったし、一生分の“かわいい”って声をもらった。清掃員(*BiSHのファンのこと)たちにすごく愛してもらった。しくじってもどんなに醜態を晒しても、相変わらず応援してくれる人がたくさんいて、『幸せの前借り』をしちゃった感がすごくあるんです。
歌とかダンス以外の自分も愛してもらったぶん、その愛を返さなきゃ!って思っています。
自分以外の人たちに愛を伝えたい。愛したいです」

――結婚願望は?
「結婚はまだ考えてないですね」
――歌はどうしますか?
「歌っていきたいです。歌うのが大好きだから」
料理も教わって、衣食住をきちんとしたい
ーーほかにやりたいことの候補は?
「イングランドの丘に行ってコアラを見たい。イギリスじゃないですよ、淡路島の(笑)。(「淡路ファームパークイングランドの丘」には)コアラもいるし、パン作りの体験教室があったり、ゴーカートにも乗れるし景色もキレイなんですって。小学生のときに行ったことあるはずだけど記憶にないんです。そういう場所でのんびりして、感性を育てたい。

それから、衣・食・住をしっかりしていきたい。昔、おにぎりを作ってエイベックスの人にあげたら、『なんだコレ!』ってひと口で食べるのをやめられちゃったことがあった。ハッと、『わたしこんな不味いものを日常的に食べてるんだ』って気づいたんです。
そこから自炊してるんですけれど、どうもあんまりうまくないみたいなので。料理も教わって、衣食住をきちんとしたいです。自分が身をゆだねられる人と場所のなかで、のんびりしたいな」

「お高くとまってんな、自分!」
――癒しを求めているんですね。
「いまお家に犬がいるんです。だからドッグランとかも行きたい。チワワなんでハスキーみたいに大きいとアレですけれど、中型犬くらいまでだったら普通に飼い主同士で喋りたい。私だってバレてもいいんですよ、仲良くなる!

実はこのあいだ、改心した日があるんです。大阪・梅田で妹と待ち合わせして立ってたのに、遅れてぜんぜん来なかった。そうしたら暇そうな男の人が近寄ってきて『おネエさん、何してるんですか?』って。デビュー前だったら、笑いもせずに『待ってるだけです』って言えたんだけど、瞬間にヤバイ、怖いって思っちゃった。
『写真撮られて、アイナが大阪にいるってツイートされるんじゃないか』とか思って、スタスタ歩き出してしまってからふっと考えたんです。自分変わったな、もったいない人生を送ってるな、って。もしかしたらこの人と親友になれるかもしれないのに――」
――それは、アイナさんだと気づかなかった人からのナンパですよね?

「そう、私だとはわかってないです。でも男女関係なく、以前だったらもっと誰とでも喋れたんですよ、女の子に渋谷で声かけられて一緒にプリクラ撮ったことだってあったし。
『お高くとまってんな、自分!』って。『こんなんちゃうやろ! なんで無視してんねん!』って自分で思っちゃった。あの日に改心したんです。もうちょっとラフにしたい。感性を育てて、人を愛して、心を開く」
渡辺さんはプロデューサーではなくパパ
――ここまで一緒に走ってきて紅白の景色も見せてくれた、渡辺(※渡辺淳之介氏・BiSHの仕掛け人、プロデューサーであり所属事務所の社長)さんには、どんな想いを?
「いっぱいいろんなことがあったけど、私は誰かに捨てられても渡辺さんだけにはきっと見捨てられないって気持ちでいるので。好きとか嫌いとかいう次元を超えてます。
渡辺さんは、昔は社長って感じじゃなくて、もっと危なっかしい感じの人だったと思う。もちろん私もいまより未熟で、渡辺さんの一挙手一投足に正解を見出そうとして、どうしたら怒られないんだろうってことばかり考えていた時期もあった。ダサかったなって思います。

世間の人からしたら、『渡辺さんのやり方はパワハラだ』って声はあるだろうけれど、そんな想いは一貫して私にはありません。批判する人には、『あなただってひどい時期はあったんじゃないですか? 私たちを紅白にまで連れていってくれた人のことを、昔のことで責めるなよ』って思います。
プロデューサーというより、パパですかね。この間も、『父さんからの話だと思って聞け』って言われながら怒られた」
――何を怒られたんですか?

「忘れました(笑)。でも私もいい大人になってきたし、渡辺さんも危なっかしさがどんどんなくなってきた。おこがましいですけれど一緒に成長してきたから、もう“家族”なんです」
後編では、ファンへの感謝の想いや、アイナ・ジ・エンドの「どうしても捨てられないモノ」について話を訊く。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/村上庄吾
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