「番組の演出にどう応えるかは、2大バラエティ番組に学んだ」フジの男性看板アナ、佐野アナと伊藤アナの仕事の流儀――_01
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違う畑で育った2人

――同じアナウンサーとして、互いに意識していたというのはあるんですか?

伊藤 よく似ていると言われるんですけど。2人とも、バラエティ番組を担当することが多かったですからね。でも本質的にはまるで違うので、意識したことはないです。

佐野 アナウンサーとしてのスタイルも違うし、種も畑も育ちも全然違うからね。俺は、『めちゃ×2イケてるっ!』で、伊藤は、『とんねるずのみなさんのおかげでした』。たまぁに、“おおー、伊藤も頑張ってるな”と思うことはあっても、ライバルだと思ったことは一度もない…と思う(笑)。

伊藤 キャラクターも違いますしね。

佐野 そうそう。俺は一から十まで、緻密に計算するタイプだけど、この人は緻密に見えるんだけど、案外大雑把でざっくりタイプだから。俺は全部決めてやるのに、伊藤はその場の感覚で、適当にぱぱっとやっちゃうというね。

伊藤 違う違う! それは違うって!!

佐野 いや、お互いそれでうまくいってるんだから、よかったんだよ。俺は緻密で、伊藤はざっくりで。

伊藤 違うって。佐野さんはスタッフが緻密だから、ほうっておいても、おいしくなるようなステージにいただけでしょう?

佐野 ん!? あ〜っ、それは……あるかも? いいこと言うね?

伊藤 でしょう!? めちゃめちゃおいしいんですよ。

佐野 あっでもやっぱり違う。ちっともおいしくないよ。だってさ、ちゃんとやんないとすげぇ、怒られるんだぞ。