普段は賑わう京都の繁華街もこの日は閑散
すでに街は雪に覆われ、駅周辺の歩道は通行人が多いため雪が踏みならされて路面が凍り始めており、歩く人々は足元を見ながら慎重な足取りで家路へ急ぐ。繁華街の飲食店はどこも早々と店じまいをするなか、コンビニや牛丼チェーン店は通常営業。店内の客は所在なげで時間をつぶしているようにも見えた。
「電車もタクシーも諦めて歩いて帰ることにしたので、雪が弱まるまで腹ごしらえも兼ねてここで休憩していこうかなと。どこも閉まっているのにちゃんと営業してくれる牛丼屋には本当にありがたみを感じます」(市内在住・20代会社員)
普段は観光客で賑わう先斗町も多くの店が営業を諦めたようで、この日ばかりは閑散としていた。
「大雪でどうにもならないから時間を潰すために来たものの、まいりましたね……。人も歩いていないし途方に暮れてます」(40代会社員)
そして、雪の勢いはどんどん増すばかり。夜も深くなっていき、これほどの悪天候では、はしゃぐ人もいないかと思われたが、京都駅からほど近い住宅街では直径150センチは超えるであろう立派な雪玉を黙々と作る青年の姿が。
「こんなに雪が積もることはめったにないのでテンション上がってしまって(苦笑)。かなり大きくなってしまいましたが、これを作ったおかげで雪かきがわりになったのでは。端に寄せて邪魔にならないようにしておきます。朝見た人が驚いてくれますかね」(20歳大学生)
翌朝、住宅街では雪かきのする住人の姿が散見されるが、市内のいたるところで路面が凍結。坂道では通行止めや、昨日同様、立往生する車が目立った。電車をはじめとする交通機関は遅延や運休でダイヤが乱れていた
政府は、大雪や暴風が予想される地域では、最新の気象情報や交通情報に注意し、不要不急の外出は控えるよう呼びかけている。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/Soichiro Koriyama