キャバクラとは違う高級クラブ独自の営業スタイル、“係制”!

セクハラが嫌なら働くべきでない⁉ 香川照之“ホステス論争”に当事者たちの本音は_2
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Aさんが言う黒服の女の子たちへのスタンスからも分かるように、キャバクラとクラブでは営業スタイルが違う。もちろん個々のお店にもよるが、基本的に“指名制”を採用するキャバクラに対して、クラブでは“係制”を取り入れている。

「キャバクラでは、キャスト(女の子)が場所を借りて個人が営業しているようなスタイルなので、指名からの1対1の接客で、自分が汗水流した分がそのまま実入りとなる。だからお客のセクハラをどこまで許容するかは自己判断。黒服が気を遣ってお客のセクハラを止めたところ、稼ぎたいキャストから叱られたというケースもありますね。

一方、クラブには指名制度がなく、各お客に担当の“係(リーダー)”がいる。この“係”を中心にホステスみんなでお客をもてなすスタイルです。いわば一匹狼ではなくチーム制。ゆえに自己判断でヘルプホステスがセクハラの客を切る(拒絶する)ことは難しい。

また、基本的に係のホステス(リーダー)が、ヘルプホステスを決めるので、ここで係の期待にそえなかったり、嫌われてしまうと、以降は打席に立つことができず、結果的に稼げなくなってしまい、お店を去ることになることもあります」(風俗ライター)

そのため係の方針にヘルプホステスは逆らいづらいのだという。「(セクハラする客を)切るか切らないかは係によるかなぁ。私が係だったら切るけど、お金をめっちゃ使ってくれる人だったら、『あり』だと思うママ(係)は多いんじゃない。だって、売り上げはすべて係につく仕組みだから。ホステスに事件は毎日起こってて、アフターに行ってホテルに誘われる事なんて“あるある”、私は絶対に断るけど、ママのお願いで客と寝るホステスもいたな」(クラブに勤める30代Cさん)。

※ちなみに、ヘルプホステスの給料は、同伴やアフターなどへの貢献度を評価され、のちに日給がUPする仕組み。