秋の夜長を制する者は1年を制す!
おそらく多くの方が秋は最も日中過ごしやすく、夜も普通に快眠にできると思われていることでしょう。ところが実際には、1年で最も気温や気圧が変動する季節ですので、工夫しないとなかなか快眠できないのです。また夏は最も睡眠時間が少なく、クーラーをうまく使っても快眠できにくいので秋の間に夏の睡眠負債を完済しておかないといけません。
冬から年度末にかけて一般的なビジネスパーソンは、仕事もプライベートも忙しくなるので秋に快眠が得られるかどうかは非常に重要なことなのです。
今回は実際の睡眠指導で改善率の高い、秋に快眠できる5つのポイントを解説していきます。
① 布団を2種類使う
秋の夜は夏ほどではないですが暑くて寝苦しい日もあれば、少し寒いくらいの日もあったり、寝るときは暖かくても夜中や早朝はかなり寒いなど、寒暖差の対策が難しい日が多くあります。
夏と違ってほとんどの方は秋にエアコンで室温調整せず、布団をかけたりかけなかったりして調整するので十分な温度調整ができず、快眠できないことが多いようです。この場合、夏用の薄い掛け布団やタオルケットと冬用の羽毛布団の2種類を用意して寝るのが最も有効な対策法となります。
よくあるパターンが、寝る時には夏用布団をかけ、夜中に寒くなったら冬用の布団に変えるパターンです。布団をすぐ横に置いておけば、ほぼ無意識で起きた感覚もなく布団が入れ替わっていることが多いです。
さすがに足元に置いた別の布団を取ると、少し起きた感覚がありますが、布団をわざわざ出してくることを思えば、ほとんど睡眠に支障のないレベルです。秋も後半になればさすがに夏用の布団を使うことはありませんが、秋の前半・中盤には非常に有効な快眠対策です。