生放送の現場でアシスタント女性が倒れて…
そして何と言っても、その“マンガ的”ともいえる個性的なキャラクターたちが視聴者を引きつける。チンギス(Barslkhagva Batbold)、ドラム(富栄ドラム)、チョッキー(オーム・タナパック)、ハン・リンシン(宮下今日子)……、一度見たら忘れられないキャラ造型は見事としか言いようがない。
それゆえ、バラエティ番組でも重宝される。通常、番宣のためのゲストはメインキャストに限られるが、『VIVANT』の場合は、それだけにとどまらないから、冒頭にも触れた通り、頻繁に多くのバラエティ番組に出ることができる。
加えて特徴的なのは、劇中のキャラクターのまま出演できることだ。
10月10日放送の『オールスター感謝祭』(TBS系)にも、『VIVANT』から6人が参加したが、富栄は「ドラム」として、宮下も「ハン・リンシン」の風貌で出演していた。したがって、話すことができない設定のドラムは常にスマホの“翻訳アプリ”で“会話”していた。
当然、司会の今田耕司は、彼が限られたセリフしか発することができないことを利用して次々と笑いを取っていく。
ドラムもそれに応えて、お茶目なミスも盛り込みながら大活躍。番組のひとつの大きな軸になっていた。
あの“事件”が起こったときもそうだった。
突然、生放送中のスタジオで銃声のような乾いた破裂音が鳴り、アシスタントの女性が倒れた。
「あ、やだやだ、生放送中ですよ」
島崎和歌子がつぶやく中、“芝居”に入った今田が「ちょっと待ってください! 落ち着いてください!」と叫ぶ。
そして、倒れた女性を見て一言。
「死んではるわ」
もうそのセリフが来れば決まっている。「名探偵津田」(TBS系『水曜日のダウンタウン』)の始まりである。まさか、『オールスター感謝祭』の生放送でそれがスタートするとは。これこそが本当の「驚き」。ワクワクせずにはいられない。
そんな中、冷静に島崎が「死んでは、ないです」「大丈夫ですよー」と、「名探偵津田」を知らない視聴者に向けて“2の世界(現実の世界)”の住民として振る舞っていた。

















